【WEC44】アルド、WEC6連続一本勝ちで王座奪取
■第10試合 WEC世界フェザー級選手権試合/5分5R
[挑戦者]ジョゼ・アルド(ブラジル)
Def.2R1分20秒/TKO
[王者]マイク・ブラウン(米国)
【写真】その動体視力と運動神経の良さがうかがえるアルドのディフェンス。この強さが攻撃面に活かされた場合を想像すると――対戦相手が気の毒になる (C) MMAPLANET
拳を合わせてスタートしたフェザー級王座戦。小刻みなジャブを放つブラウンに、アルドはパンチをまとめ、ブラウンの攻撃にはミドルやヒザを合わせていく。すると、ジャブの連打からロー、アッパー、強烈なローを放っていくアルドに、ガードを固めるブラウンは、パンチから前蹴りを返していった。
だが、アルドが左ミドルを皮切りに一気にラッシュを仕掛けると、これを嫌がったブラウンはアルドに組み付き、ケージへ押し込む。それでも、ブラウンのテイクダウンに踏ん張りをみせるアルドは倒れることなく、突き放す。残り1分になると、アルドの左ミドルに、ブラウンがローから前蹴り、続いてアルドが左ハイ、フライング二ーを返し、1Rが終了した。
2R、パンチで前進するブラウンに、アルドはバックスピンキックで場内を沸かせたが、注目の王座戦は唐突に終わりを告げる。
ブラウンのテイクダウン狙いをアルドが潰すと、即座にバックマウントを奪取、一気にパウンドを放って勝負をつけたのだ。終わってみれば、2R1分20秒。タイトルマッチであっても圧巻の強さで、WEC6試合連続一本勝ちの記録とともに王座を戴冠した。