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【Pancrase306】アントリンが前山を圧倒、遅いレフェリーストップでTKO勝ち

<ストロー級/5分3R>
アダム・アントリン(米国)
Def.3R4分05秒by TKO
前山哲平(日本)

慎重な立ち上がりでジャブ、ローを見せる両者。前山は右を伸ばすが届かず、アントリンがローを蹴っていく。ローを続けるアントリン、前山は左ジャブを被弾し右も受ける。アントリンは右ローを続け、前山が右ローを蹴る。直後にパンチを纏めたアントリンがロー、前山のパンチは前腕でガードする。右を打ち下ろし、そしてローを決めたアントリンのペースで試合が進む。前山は下がりながら右オーバーハンドを狙うが、これも当たらない。

右をヒットさせたアントリンがトリプルのジャブから右ロー、右を当てて左に続ける。さらに左を当てたアントリンの一方的な展開に。下がって回ろうとした前山に右フックを当て、さらに前蹴りで蹴り飛ばしたアントリンにジャッジの3票が集まった。

2R、アントリンは左ミドルハイを繰り出し、後ろ回し蹴りを見せる。前山も右ミドルを入れたが、蹴り足を取られそうになり前転するように逃れる。アントリンはローを続け、ハイを見せる。パンチを放ちながら、姿勢を乱す前山は右を受けて体がのけ反る。パンチに頭を下げ、そこにハイを狙われた前山は続くアントリンのテイクダウン狙いでバックを許し、寝技に持ち込まれる。背中をマットにつかされ殴れる前山は、ハーフからパンチを受け続ける。バックから殴り続けたアントリン、試合は一方になってきた。

残り1分15秒、マウントを取ったアントリンは腕十字を狙いつつヒジを落とす。十字が極まらないとマウントに戻りパンチを纏めるアントリン。試合がストップでも良い一方的な流れのなかで、バックマウントからの絞めを防ぐ前山に対し、アントリンはフックを解いてサイドバックから殴り、ジャッジ2人が10-8、残りが10-9をつけるビッグラウンドとした。

最終回、右ミドルハイから後ろ回し蹴りを見せた前山は、ロー蹴られパンチのフェイクに大きく反応してしまう。アントリンの前進にケージ際を下がり続ける前山は、ローから右を受けてケージ際に下がる。パンチを纏められ、動きが止まった前山に前蹴り、左ミドル、テンカオを突き刺したアントリン。マットにヒザをついて前山は、立たされパンチを被弾しシングルレッグへ。

スプロールしたアントリンは、引き込むように下になった前山にパンチ、エルボーを落とし続ける。もうストップで良いはずだ。レフェリーはマウントを取られ、背中を見え、また上を向いて殴られ続ける前山を20秒見続け、遅すぎるレフェリーストップを宣言した。


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