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【DEEP90】中山ハルキの引退試合で、伊藤が若さと勢いを見せて判定勝ち

<フライ級/5分2R>
伊藤裕樹(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18
中山ハルキ(日本)

サウスポーの伊藤、慎重な立ち上がりのなかで左インサイドロ―を蹴る。中山がワンツーで前に出ると、伊藤がパンチで迎え撃つ。直後に組んだ中山がケージに押し込んでボディロックテイクダウンへ。背中に回った中山は、左足をフックし自ら尻もちをつきケージを背負って座った状態になる。マットに背中をつかせた中山は、ついにワンフックでグラウンドに移行するも、伊藤がスクランブルに持ちこみ離れる。左右の連打で前に出て右を当てた伊藤が、中山のテイクダウン狙いを切ってバックへ。このまま時間となった。

2R、距離を詰めて右ローを蹴った伊藤、続いて左ローを入れる。さらに左を振るうと、中山は手を出せず、距離も詰めることができなくなる。それでも右ストレートを放っていく中山に対し、伊藤は左を当てワンツーへ。右と左を交互に当てた伊藤に対し、中山は組みながら引き込む。頭を押してパンチを入れた伊藤、中山は立ち上がってボディロックテイクダウンを狙う。小外掛けで上を取り、バックマウントの伊藤はスクランブルにダースを合わせる。中山は立ち上がってワキを潜り、バックへ。向き合って離れると伊藤が左を届かせ右フックを打ち込む。残り30秒、懸命に組みつきケージに伊藤を押し込んだ中山は、ブレイク後に右を伸ばして現役最後の時を迎えた。

判定勝ちの伊藤は「僕はアウトサイダー出身なんですが、ここからDEEPのてっぺんを取るように頑張ります」と話した。まだまだ粗さが目立つが──だからこそのダイヤの原石を思わせる若々しいファイトだった。

対して中山は「やっぱり弱いっスね。今まで応援してくれた人、家族、ありがとうございました。横田先輩、先輩がいないとここまでこれませんでした。本当にありがとうございました。これからも総合格闘技を宜しくお願いします」と話し、ケージを後にした。


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