【UFN154】足関節、Xガードを狙った──大流血のワイマンをボコり続けたペーニャがTKO勝ち
<ライト級/5分3R>
ルイス・ペーニャ(イタリア)
Def.3R1分14秒by TKO
マット・ワイマン(米国)
4年半ぶりのオクタゴンとなるワイマンが左右のローを蹴る。ペーニャは首相撲に捕らえてボディへのヒザ蹴り、ジャンプして顔面、さらに腹と顔面にヒザを突き上げ、エルボーを入れて離れる。既に目尻をカットしたワイマンは大量の流血が見られる。ドクターチェックが入り、なんとドクターは傷も見ずに大丈夫かと確認するだけで試合が再開へ。
ワイマンのテイクダウン狙いを切ったペーニャがヒジを再び入れ、左ハイへ。シングルを潰したペーニャにワイマンがヒザ十字を仕掛ける。上を取ったペーニャがパウンドを入れ、足を捌いていく。50 /50 でパンチを受けるワイマンは、足を抜かれても再び外掛けで足から絡んでいく。さらにシングルに出たワイマンだが、パウンドを落とされバックを許すと引き込む。スクランブルでバックを取ったペーニャは、回転してのヒザ十字を潰して重いパンチを落としラウンド終了を迎えた。
2R、セコンドにXガードからバックを狙えという指示を受けたワイマンは左右のローを蹴ると、シングルレッグへ。潰されたワイマンは外掛けヒールから、何とXガードを仕掛ける。当然のようにパンチを落として立ち上がったペーニャはスタンドに戻ると、飛びヒザ、パンチの交換から組んでバックに回ると前方にワイマンを崩していく。足を一本抜いたペーニャは肩固めを仕掛ける。ワイマンが背中を向けて逃げようとすると、ペーニャは背中に乗り前方に落とされる。
それでもスクランブルで上を取るペーニャが、パウンドを連打する。殴られながら懸命に足を効かせるワイマンはトーホールドへ。ここも上を取って防いだペーニャが、そのままマウントを奪う。背中を向けたワイマンは、なんとかタイムアップまで逃げ切った。
今度は「相手は疲れた。サブミットできる」というセコンドに送られたワイマンが、思い切り右フックを振るい、右ローへ。ペーニャは粗いフックに左ストレート、左右のパンチを打ち込むとワイマンがマットに崩れる。足が効かなくなったワイマンに対し、立ったままで左右のパンチを連打したペーニャがTKO勝ちを決めた。
笑顔を浮かべてペーニャに礼を言うワイマン。ペーニャは「皆、ワイマンに讃えてくれ。あれだけ攻撃したのに……彼は本当にタフだった」とコメント。しかしワイマンのセコンドの指示と試合スタイルは世界最高峰で戦うには非常に危険だ。