＜106.7ポンド契約／5分3R＞
ヴィヴィアニ・ペレイラ（ブラジル）
Def/3-0:30-26.30-27.30-27
アリーシャ・ザッピテーラ（米国）

ペレイラの計量失敗でキャッチウェイト戦となった一戦。キャリア5勝0敗のザッピテーラは左ジャブに右フックをペレイラが当てる。リーチの差を利してパンチを届かせるペレイラは、素直なザッピテーラの仕掛けにカウンターを的確にヒットさせていく。踏み込んでのワンツーにカウンターを被弾するザッピテーラは鼻血を見る。ペライラは自ら前に出て右フックを当て流れを掴む。変化が欲しいザッピテーラだが、右フックを連続で受けるなど厳しい展開が続く。

ザッピテーラはダブルレッグを狙うが、ペレイラがスプロールし試合はスタンドに戻る。遠い位置でパンチを振るうようになったザッピテーラは、左ジャブを受けさらにパンチがスラッピーになり初回が終わった。

2R、上体が起き、殴り始めが非常に分かりやすいザッピテーラ。カウンターを受けないよう遠い位置からの手打ちのようなパンチが増え、踏み込むとペレイラのカウンターの餌食になる。オーバーハンドの連発で、ペレイラはカウンターで左右のパンチを当て、ジャブで動きを止める。ザッピテーラはダブルレッグも遠く、簡単にペレイラに切られると直後に右ストレートやワンツーを受ける。

さらに右オーバーハンドを被弾したザッピテーラは、局面が打開できない。ザッピテーラが左ジャブで頭がのけ反るようになるが、それでも戦意を失わずパンチを伸ばす。そのスピードに差があり過ぎ、パンチを受け続けるザッピテーラ。もはや打つ手はないか。残り10秒で右オーバーハンドを当てたザッピテーラが、追撃を入れよう倒した刹那ペレイラの右オーバーハンドでテンプルを打ち抜かれダウン。直後にラウンド終了を迎えた。

最終回、やや深めにダブルレッグを仕掛けることができたザッピテーラだが、テイクダウンには至らず離れると、踏み込みに左ジャブを被弾し腰が落ちそうになる。拳が届く位置でパンチを放つと、逆にペレイラの拳を食うザッピテーラはダブルレッグを切られ、ヒザをボディにいれる。

ジャブの差し合いを制するペレイラは、ダブルレッグも徹底して切っていく。遮二無二パンチを放り込もうとするザッピテーラは、テイクダウンを切った後のペレイラにラッシュを掛けるが、逆に左を打たれる。右オーバーハンドを当てられながらのテイクダウンも決まらないザッピテーラは、さながら人間サンドバッグ状態に。

左ジャブを受けてもんどり打つようになったザッピテーラに対し、ペレイラは無理をせずに戦い飛びヒザも見切る。最後の10秒で左右のフックを振りまわしたザッピテーラは、右で殴られマウスピースを吐き出してタイムアップに。

むせび泣くペレイラは、体重オーバーの魅津希に敗れたインヴィクタ初戦から、階級を落として体重オーバーで判定勝ち──完全に試合を支配した勝利も後味は良くはなかった。

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