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【CJJW】寝技で掌底有り柔術に出場=所英男─02─「自分の好きな技で勝負をしたいです」

Baret & Tokoro【写真】6年前にサンディエゴでロールしたときの所とバレット・ヨシダ。この2人の顔合わせが実現するとすれば、ファイナルになる(C)MMAPLANET

26日(日・現地時間)、カリフォルニア州ロングビーチのサンダースタジオで開催されるコンバット柔術ワールズに出場する所英男インタビュー後編。

寝技で掌底打ちが認められたグラップリング、そして16人参加のワンデー・トーナメントに現地に前日入り、当日計量、そしてセコンドも日本から帯同できない状態でも敢えて挑戦する。

その根底にある所の格闘技へ想い、そして未だ衰えない探求心とは。

<所英男インタビューPart.01はコチラから>


──名前からして、気になるのはベン・エディですかね。ヒンドゥ・コントロールというガードの使い手で。オモプラッタとラバーガード、さらにチョークを融合したフィニッシュを持っているエディ・ブラボーの弟子です。

(※ベン・エディがEBIでビクター・ヘンリーに一本勝ちした試合などの動画で見つつ)
「凄いっ!! なんですか? この寝技は……。有名な選手なんですか?」

──私も実は全然知らなったです。3年か4年前に嶋田裕太選手と10thPlanetに行くと、エディ・ブラボーがいなくても練習に参加させてもらい、まったく知らない茶帯の選手がおかしなガードワークで嶋田選手をコントロールしていたんです。

「えっ!? 嶋田君がコントロールされていたんですか……。その人がベン・エディだったのですね?」

──いえ、その人が「これはヒンドゥ・コントロールっていうんだ」と教えてくれて、気になって調べるとベン・エディに行き着いた次第で。

「張本人でない人も、これを使うのですね……。凄いなぁ。しかもビクター・ヘンリーが一本負けって。うわぁ……、これでチョークなんですねぇ……。ガードの中に入ったらお仕舞いですね」

──あとはMMAファイターではニック・ペースですかね。

「あっ、勝村(周一朗)さんの友達の人ですね」

──それは知らなかったです(笑)。きっとUFCにも出場していたタイガー・シュルマン門下のMMAファイターで過去にROC、今もCFFCと東部の登竜門イベントのバンタム級チャンピオンかと。

「勝村さんが何か言っていたので、会えば勝村さんの話をしようと思っていたんですよ」

──……。

「とにかく分からない選手ばかりで(苦笑)。武者修行だと捉えています。バレットさんでなければ、誰とでもガンガンやろうと」

──いやぁ所選手、やはり格闘技が好きでたまらないのですね。

「それはぁ……絶対です」

──この特殊なルールで、どのようにトーナメントを勝ち上がろうと思っていますか。

「アームロックのポジションをトランジッションとして、そこからつなげていく技なんかが色々あって。そういう好きな技を使いたいです。相手の攻撃を時間切れまで防いで、タイブレーク制に持ち込むとか、そういう風にはしたくないです。自分の好きな技で勝負をしたいです。どれぐらい通用するのかを試したいので」

──MMAの経験を生かしてトップから掌底でバチバチやるというのは?

「それはあんまり考えていないです。掌底もZSTのRINGSルールや、オープンフィンガーをつけないなら使って良いというルールで10年以上前にやっていたぐらいで経験も少ないですし。掌底でガンガンやるというのは頭になかったです。コンバット柔術は変わっていますが、ルールに惹かれた部分もありますし、バンタム級のグラップリングでどこまでできるのか。クインテットでも松本義彦選手に結構やられましたしね……。しっかりと攻めていきたいと思っています」

──だからこそのコンバット柔術参戦、最後に意気込みをお願いします。

「お目当てのジオは出なくなったのですが……(苦笑)。やり切って帰ってきたいです。ただの思い出作りではなくて、『コンバット柔術をやってきた』と胸を張って帰国したいと思っています」

──王座決定トーナメントですし、勝つとチャンピオンということですよね。

「そういうことだと思います。勝ってベルトを巻いて、防衛戦があるなら3日、4日前に現地入りできるようにしてもらいます(笑)」

※現地時間の土曜日の早朝に所の対戦相手は、ゴーコー・シビシアンの弟子でレッグロッカーのアラ・ムラジアンに決まった。順調に勝ち上がると準決勝で、ベン・エディとニック・ペースの勝者と当たることになる。

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