【UFC236】前に出るジョバーン、待ってフックを振るうグラント。膠着戦は後者にスプリット判定勝ち
<ウェルター級/5分3R>
ドワイト・グラント(米国)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
アラン・ジョバーン(米国)
サウスポーのジョバーンが左を伸ばして組みつくと、ボディロックテイクダウンへ。立ち上がったグラントのバックを取り、後方から蹴りを狙う。離れたグラントは勢いのあるフックを見せ、ジョバーンの突進を抑止する。ジョバーンは左ミドル、グラントがローとミドルを返していく。続く右オーバーハンドを空振りしたグランドだが、ジョバーンの前進に左フックをカウンターでヒットさせる。
左ローでバランスを崩したグラントが、左フックを思い切り振るう。ジョバーンは左ハイを繰り出し、カウンターを警戒しながら前に出てる。グラントは蹴りで突き放そうとするも、ジョバーンはとにかく前に出続けた。
2R、左右のフックから前に出たグラント。頭が下がる場面も見られたジョバーンが左を当てる。両者揃って突破口を開くことができず、間合いの測り合いが続き、ローを蹴り合う。ジョバーンは左ミドルハイを繰り出すも、パンチが届く距離をとることはできない。グラントもプレッシャーをかけるのではなく、リアクションファイトに徹しており、大きな展開のないまま2Rは終了した。
最終回、左のロングを伸ばすようになったなったグラントだが、待ちのファイトは変わらない。ジョバーンも前に出るが、グラントの攻撃があると防御に徹し、攻と防が分かれた展開が続く。ジャブで前に出るジョバーンに対し、左フックを単発のフックを振るい、自ら前に出ることがほとんどないグラント。残り2分で、ジョバーンの蹴りが急所に入り試合が中断する。
再開後、手数が増えるが距離感は変わらないまま試合は進み、当たるのは互いにローキックという状況が続いた。ジョバーンは最後の最後にダブルレッグからバックへ。グラントは胸を合わせ、スクランブルに盛り込むもガードを選択し、ジョバーンがパンチを落として試合終了に。結果、ジャッジは割れグラントに凱歌が挙がり、ジョバーンは怒りを露にした。