【Strikeforce】ベルドゥム勝利も、ヒョードル戦は……
■ヘビー級/5分3R
ファブリシオ・ベルドゥム(ブラジル)
Def.3R終了/判定
アントニオ・ペイザォン・シウバ(ブラジル)
【写真】下馬評では ペイザォン有利と見られていたが、思わぬ失速もあり判定勝ちを収めたベルドゥム。皇帝戦へ一歩近づいたが、あまりにも打撃戦に脆い点が気がかりだ (C) Esther Lin/Strikeforce
“ペイザォン”シウバは、ベルドゥムのテイクダウン狙いを警戒しているのか、腰を低く、小さく構える。ベルドゥムは蹴りやパンチを放つが、打撃ではペイザォンが一枚上手だ。それでもテイクダウンではなく、打撃で距離を詰めて殴りにかかったベルドゥムだったが、ここでペイザォンのパンチを受けてダウン。ガードを取るベルドゥムに一気呵成にパウンドを落としたペイザォンだったが、ベルドゥムが足をきかせてガードし、立ち上がることに成功する。
決定機を逃したペイザォンは、そのままベルドゥムを仕留めることができずに1Rを終えた。2R、ケージ際で差し合いとなる両者。ブレイクがかかり、再び中央で向かい合うと、首相撲を狙うペイザォンに、ベルドゥムは、パンチの連打から片足をとってテイクダウンへ。ハーフガードで上になると、片足を抜き、サイド、上四方とポジションを変え、シウバの動きに合わせて素早く膝十字を仕掛けたが、これは入りが浅かった。
最終回、シングルレッグを仕掛けたベルドゥムがテイクダウンに成功すると、ペイザォンはパスを嫌がり、タートルポジションに。バックサイドをとり、パンチを落とすベルドゥム。立ち上がったペイザォンはチョークを狙ったが、ペイザォンは向き合いケージにベルドゥムを押し込んでパンチを放つ。首相撲からヒザ蹴りで反撃に転じたベルドゥムは執拗にシングルレッグダイブを仕掛けた。
ヘキサゴン中央に戻った両者、ペイザォンのパンチをウェービングでかわしたベルドゥムはヒザ蹴りから、がぶってバックを奪う。完全に動きが止まったペイザォンは、ガードの態勢となるが、ベルドゥムはハーフから鉄槌を落としていく。
ベルドゥムがパスを狙う展開のなか、試合はタイムアップ。判定はジャッジ三者とも29-28でベルドゥムへ。ベルドゥムの立ち上がりの悪さ、ペイザォンの終盤の失速、どちらをとってもヒョードル戦に期待を持たせる試合内容とはならなかった。