【UFN148】鳴りやまないブーイング、ロングレンジのタッチボクシング(=主に蹴り)でマクデッシが勝利
<ライト級/5分3R>
ジョン・マクデッシ(カナダ)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ジェソズ・ピネド(ペルー)
サウスポーのピネドに対し、マクデッシが左ローを蹴る。ピネドは左ハイを軽く蹴っていく。左に回るピネドにマクデッシは左サイドキックを時折見せる。様子見が続くなか、距離が近づくと両者がワンツーを振るっていく。マクデッシが後ろ回し蹴り、ピネドが左ハイ──どちらも当たらず、マクデッシが右ミドルを届かせる。左ローが足払いのようになりバランスを崩したピネドの立ち上がり際にパンチを入れたマクデッシ。ここから両者が見合い、ブーイングが起きる。残り10秒を切り、ピネドのローに右を当てたマクデッシのラウンドとなった。
2R、ピネドの左ミドルをキャッチして倒したマクデッシ。スタンドで待ち、起き上ってきたピネドに左ロー、サイドキックを放っていく。ピネドも左ミドルを蹴り、右ジャブ。マクデッシは左右の蹴りを上下に散らすと、右ミドルを決める。静かな主導権争いが続き、ブーイングの中でピネドがワンツーを当てる。マクデッシは右ストレートを返し、左フックもタッチさせる。ワンツーで前に出たピネドは、左ミドルをキャッチされてもパンチを続け、直後の左ハイがマクデッシの顔面をかすめる。最後に飛びヒザを見せ、尻もちをついたピネドが観客をわかせた。
最終回、マクデッシが左ローを連続で蹴り、右ハイを見せる。左ハイを繰り出したピネドは左ストレート、かわしたマクデッシが左ローを当てる。ほぼ蹴りの距離で、タッチキックボクシングを続ける両者に、ナッシュビルのファンは容赦なくブーイングを浴びせる。リスクマネージメントファイトは、残り2分を切りピネドが右フックを振るっていく。マクデッシは右ミドルを当て、ピネドが左ストレートを打つ。蹴り足を掴まれたピネドが、逆足でトルネードキックのような蹴りを見せたが、マクデッシを捕らえることはない。
左ミドルを入れたピネドは、ワンツーを繰り出し、マクデッシが右ハイから後ろ回し蹴り。最後はやや距離が近づいたが、タイムアップと同時にファンのブーイングはさらに大きくなった。そして3-0で勝利したマクデッシに、ブーイングが送られた。