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【UFN145】リーチの差をモノともせず、カモーシェが地元のプシオワから判定勝ち。ブーイングにも笑顔

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ルシエ・プシオワ(チェコ)

リーチに勝るご当地ファイターのプシオワが、会場のファンの後押しを受けてカモーシェに組まれてもヒザを突き上げる。ケージに押し込まれた状態が続くプシオワは、カモーシェのショートエルボーを被弾する。観客のサポートがさらに大きくなり、組み続けるカモーシェへの非難に代わっていく。ついに尻もちをつかされたプシオワは、座った状態でギロチンへ。これを解いたカモーシェが腰を上げて、ヒザを入れつつ押し込み続ける。右耳の辺りから流血が見られるプシオワは、起き上がってギロチンの態勢に入るもタイムアップとなった。

2R、距離を取るカモーシェに対し、ハイキックや右ストレートを繰り出すプシオワだが、タイミングが合わない。サウスポーのカモーシェのテイクダウンを警戒し、なかなか詰めることができないプシオワは前蹴りを見せるも、ジャブは長いリーチをしても届かない位置取りになっている。

左に回るカモーシェに右ハイを繰り出し、さらに左ローから後回し蹴りと果敢に動くプシオワだが、カモーシェは一度のアクションでシングルレッグからテイクダウンに結びつける。そのままマントを取ったカモーシェは、プシオワのケージキックからの後転&ブリッジでガードを強いられる。ハイガードのカモーシェに対し、プシオワは軽いスラムで叩きつけてから右のパウンドを連打しラウンドが終わった。

最終回、これまでと同じく間合いを取るカモーシェに対し、プシオワが距離を詰めることができない展開が続く。プシオワは前に出てカカト落としまで見せるが、カモーシェが逆に前に出てフックを振るう。空振りになってもテイクダウンに入れる強みを持つカモーシェが前に出ると、逆にプシオワがサークリングを使うようになる。

そこにインサイドローを繰り出すカモーシェは、カカト落としをキャッチしてテイクダウン、そのままサイドで抑えてキムラを仕掛ける。抑えに転じたカモーシェ、プシオワはヒップエスケープから足を一本戻す。ここでカモーシェはヒールに入り、足が抜けないプシオワが臀部にエルボーを落とす。カモーシェは足をリリースし、腰を切って腕十字へ。防いだプシオワが懸命に精度は関係なく、とにかくパウンドでアクションを見せてタイムアップに。

結果、カモーシェが順当な判定勝ちを手にした。地元びいきのブーイングを受けるカモーシェはインタビューアーの質問に「何も聞こえないわ」と余裕の笑顔を見せた。


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