【Quintet FN02】山田崇太郎の3人抜きで、カルペディエムがクインテット・ファイトナイト連覇
<Japan Open Team Championship2019/決勝戦>
チーム・カルペディエム(トーマス・ミッツ、レダ・メブトゥシュ、デヴィッド・ガルモ、山田崇太郎、ハイサム・リダ)
Def.
チーム・ネオ柔道(小見川道大、小澤幸康、松本光史、吉田善行、出花崇太郎)
<決勝第1試合/8分1R>
トーマス・ミッツ(フランス)
Draw.
小見川道大(日本)
座ったミッツがスタンドに戻り、引き込みからクローズドガードを取る。ヒザ十字に入ったミッツ、小見川は尻を蹴って逃げるもトップを取られる。パス狙いのミッツにリバーサルを仕掛ける小見川。ミッツが立ち上がりギロチン、小見川が防ぐ。
シッティングのミッツに対し、小見川がパスを狙う。ミッツは後方回転で上を取るも両者に指導が入る。再開後、ミッツは引き込んでデラヒーバから回転しトップへ。一気にパスを決めたミッツが肩固めをセットしていく。マウントを取り、逆側にスライドさせたミッツが肩固めで小見川を追い込む。
マウントに戻り絞め続けるミッツは、再度スライドさせる。体を横にできず、背中を付けた小見川からマウントを取ったミッツは技を解き、マウントから三角へ。ここでミッツが動きを止めて立ち上がる。なんと両者に指導が命じられる。残り90秒、試合はスタンドから再開となり、引き込んだミッツはカイオ・テハ流ストレートフットロックへ。ここも自らリリースして上を選択したミッツがパス、ニーインベリー。防戦続きの小見川は最後もマウントを取られ、強引なRNC狙いのなかで時間切れを迎えた。
<決勝第2試合/8分1R>
レダ・メブトゥシュ(フランス)
Draw.
小澤幸康(日本)
レダはシングルから引き込みハーフを取る。ワキを差したレダ、小澤は腰を引いた姿勢でポスチャーを取る。起き上がるようにスイープを仕掛けたレダがバックを伺う。小澤は腰をずらし、ここでブレイクを要求する。外れたコンタクトを入れ直した小澤の小内に倒れながら、すぐに起き上がりバックに回ったレダが両足をフックしRNCを狙う。
アゴの上からの絞めを防ぐ小澤が胸を合わせてトップへ。パス狙いの小澤は体を反転させて足関節を狙う。奇しくもリバース・ハーフの形となりワキを潜ったレダがバックを狙うも、振り落されガードを強いられる。左腕を差し、潜りから足関節を狙いストレートフットロック狙いのレダ。両者が立ち上がり、レダは引き込んでハーフガード、スイープを決める。
残り100秒で両者に指導が入り、再開後にレダが引き込みリバース・ハーフからバックを取る。両足をフックしてRNCを仕掛け、小澤の反転に合わせて腕十字へ。レダは足関節に狙いに切り替え、両者がトォーホールドを掛け合うなかでタイムを迎えた。
<決勝第3試合/8分1R>
松本光史(日本)
Draw.2分42秒by アンクルロック
デヴィッド・ガルモ(米国)
松本のテイクダウン狙いをギロチンで受け止めたガルモが、ジャパニーズネクタイに移行し上を取る。松本は体を起こしてシングルへ、ガルモはここでもギロチンで上を取り足を狙う。足を畳んで防いだ松本だが、腕十字を狙われる。バック奪取に移行したガルモは、両足をフックしRNCへ。松本は絞めを防ぎ、両足をフックしたガルモの左足の爪先を右足でロックし体を反る。足首を極められたガルモが「タップ」を連呼し、松本がキャッチレスリング的かつシュートレスリング的な極め技で一本勝ちを手にした。
<決勝第4試合/8分1R>
山田崇太郎(日本)
Draw.1分32秒by ネッククランク
松本光史(日本)
練習仲間対決は山田が引き込み、すぐに立ち上がる。松本のシングルにギロチンを合わせた山田は、上を取ると頭を跨ぎバックへ。足を掴む松本を一気に四の字フックに捕えると、アゴに手をかけ頭を引き寄せるようにしタップを奪った。
<決勝第5試合/8分1R>
山田崇太郎(日本)
Draw.3分52秒by ネッククランク
吉田善行(日本)
引き込んだ山田はラバーガードからオモプラッタへ。リバーサルで上を取った山田はサイドで抑え、立ち上がる。吉田は草刈りからバタフライスイープ。体を起こした山田が、吉田の立ちがり際にバックを取ってワンフックで寝技に持ち込む。マット中央で同体で試合が再開となると、両足をフックしようとした山田の足首を吉田が取りに行く。足を引き、吉田が胸を合わせる動きに合わせてマウントに移行した山田。吉田はヒップエスケープからバタフライガードへ。
一気にガードを越えてサイドで抑える山田が、吉田のブリッジを潰してマウントを取り直す。ニーインベリーに戻り、吉田のブリッジをすかしてバックマウントを取った山田が松本を仕留めたのと同じネッククランクでタップを奪った。
<決勝第6試合/8分1R>
山田崇太郎(日本)
Draw.6分35秒by RNC
出花崇太郎(日本)
引き込んだ山田は、足を捌こうとする出花の足を狙う。外掛けからトップを取りに行った山田に対し、出花も立ち上がる。大きく息をする山田は引き込みからハーフで潜って上を取る。パスを決めた山田はニーインベリー、足を取りに来る出花のバックへ。反転し両足をフックした山田は乗り過ぎのポジションをアジャストし、出花の動きに合わせて一旦離れ即パスを決める。
しかし、山田はここで動きを止めたことで指導を受けパーテルから再開となる。引き込み、バックを譲りつつ、胸を合わせてトップを取った山田は、暫くステイして立ちあがる。山田はここも簡単にパスを決め、サイドで抑える。出花のテッポウで返されると、オモプラッタを仕掛けた山田が左肩を極めにかかる。
肩抜き後転で逃れようとした出花のバックに回った山田は、一気に両足フック&RNCでタップを奪った。3人抜きの山田がカルペディエムのQuintet FN連覇の立役者となった。