【UFN143】渋くて、強い──手数満載のカウボーイ・セラーニ。右ハイで新鋭ヘルナンデスを倒す
<ライト級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
Def.2R3分43秒by TKO
アレキサンダー・ヘルナンデス(米国)
低い構えから右フックを振るうヘルナンデスに対し、セラーニが左フックを返す。左フックを受けて動きが一瞬止まったセラーニだが、左ミドルに軸足を払うと直後に組んでテイクダウンを奪う。スクランブルからスタンドに戻ったヘルナンデスは右腕を差してケージに押し込みヒザを突き上げる。
セラーニもヒザを返し、距離ができると右ストレートを伸ばす。ヘルナンデスは構えを変えて前に出て左ボディフックを打ち込むと、さらに左ストレート、左ミドルを決める。セラーニも右を打ち返し、首相撲からエルボーを狙ったところで離れたヘルナンデスに右ハイを狙う。すぐに打ち気に戻ったヘルナンデスがだが、セラーニはヒザを突き刺し、右ストレートをヒットさせ、さらにワンツーを決める。前に出てはセラーニのパンチをまとめられるようになったヘルナンデスは、左ハイをブロックした直後にワンツーを被弾しそうになり初回を戦い終えた。
2R、ヘルナンデスがすぐに組みついてケージにセラーニを押し込む。セラーニはボディロック・テイクダウンを防いで離れると、ワンツーに続く左を当て、パンチをまとめると右ストレートでヘルナンデスの顔面を打ち抜く。左ストレートに左ヒザを合わせ、右ミドルで腹への追撃を決めたセラーニが、ヘルナンデスを圧倒し始める。首相撲&ヒザでボディを攻め、右エルボーを入れたセラーニは、離れたヘルナンデスに左ジャブ、右ローを蹴り下ろす。
前に出られなくなったヘルナンデスに対し、セラーニは右ハイでダウンを奪うと、パウンドの連打で勝負を決めた。事前の劣勢予想を覆した勝利に「ライト級に戻って勝てて良かった。どう思う、もう40といくつかの試合を戦ってきたんだ。年寄だって、まだできる。トップ5、コナーと戦いたい。そのためにここいるんだ」と笑顔で語った。