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【WEF Global14&Arzalet】ダゲスタン人ガジエフが、極めのアジバエフを下しフェザー級王者に

WEF Global14【写真】アルゼルトの山田代表によると、REALフェザー級王者ウラディスラブ・パブルチェンコの動向も関係してくるが、24日のソウル大会で暫定王座を賭けて戦うブルーノ・ホベルチとケビン・パクの勝者とガジエフの対戦の方向を探りたいとのこと (C)MMAPLANET

10日(土・現地時間)にキルギスはビシュケクのスポルトパラス・コズホムクルで開催されたWEF Global14&Arzalet。試合レポート第4弾は大会ベストバウト、そして中央アジアのMMA大会の実力の高さを示したフェザー級選手権試合の模様をお伝えしたい。

<WEF Globalフェザー級選手権試合/5分5R>
アブドゥルガジ・ガジエフ(ロシア)
Def.3-0
サンジャル・アジバエフ(キルギス)

01ともにキャリア2連敗からスタートし、5連勝中のキルギス人ファイター=サンジャル・アジバエフと7連勝中のアブドゥルガジ・ガジエフの対戦。ガジエフは世界を席巻するダゲスタン人ファイターだ。

サウスポーのガジエフに対し、アジバエフが右ストレートを伸ばし右ハイへ。ガジエフはこれをキャッチしてテイクダウンに成功する。立ち上がったアジバエフは両ワキを差し返して離れる。ローを掴まれ尻餅をつかされたアジバエフは、すぐに立ち上がる。

02ガジエフはアジバエフの飛びヒザをキャッチしてケージに押し込む。アジバエフはここでパワーギロチンへ。

目を見開き、観客にアピールするアジバエフだが、ガジエフはテイクダウンを奪い切り、頭を抜いてトップへ。アジバエフが立ち上がると、ガジエフは左を当てて間に出る。アジバエフは右フックを振るって組みにいったが、ガジエフが首相撲に捉えてヒザをボディに繰り返しいれ、ダブルレッグに切り替えてテイクダウン。初回をリードした。

032R、アジバエフのシングルに対し、素早く足を抜いたガジエフががぶる。左腕を差して押し込んだアジバエフだったが、ガジエフが反り投げ気味に投げてトップを奪取する。腰を切り、三角のクラッチを取るアジバエフにパンチを落とすガジエフは、腕十字も防ぎエルボーでカットさせる。

04アジバエフはそれでも三角をセットアップし、右腕を極めに掛かる。腕を抜き、離れたガジエフがパンチを打ちながらパスに成功。ハーフに戻されてもパンチを続ける。アジバエフがシングルに出ると、両者がスタンドに戻り離れる。

ガジエフは素早くダブルレッグを仕掛け、ギロチンにもそのままワキを潜ってアジバエフを腹這いにさせてテイクダウン。ハーフから抑えて、ラウンド終了となった。

053R、右ハイを蹴ったアジバエフはパンチを返されるなかダブルレッグで、ガジエフをケージに押し込む。両ヒザをつき、シングルを狙ったガジエフに対し、アジバエフが再びパワーギロチンを仕掛ける。

そのまま背中を付けさせたガジエフだが、頭の位置を逆側に持っていったことでパワーギロチンが、ニンジャチョークとなり絞められてしまう。

ヒジを腹に押し付け頭を抜いたガジエフは、ここもトップを取り切ることに成功する。ワキ差しパス狙いのガジエフは、フルガードに戻されると頭をつけてトップキープに。レフェリーがブレイクをかけ、試合がスタンドに戻ったところでタイムアップに。

064R、アジバエフの右フックに対し、左ローを繰り出すアジバエフは飛びヒザに組みつくと両ワキを差してケージに押し込む。激しい体力の消耗戦に体を入れ替えたアジバエフは、いなされ頭をケージにぶつけるシーンも。

ガジエフは首相撲に切り替え、ボディにヒザを3発突き上げて離れると、アジバエフのテイクダウン狙いを切ってワンツーをヒットさせる。

07次のワンツーフェイクで、ガジエフはダブルレッグに切り替えテイクダウンを決める。立ち上がりながらハイエルボー・ギロチンを仕掛けたアジバエフだったが、ガジエフはここも頭を抜くことに成功する。離れたアジバエフがスピニングバックエルボーも空振りに。

クリンチでケージに押し込んだガジエフが、ギロチンで抱えて来たアジバエフを大きくスラムで叩きつける。スクランブルからアジバエフがシングルで組みに行き、ガジエフが立ち上がったところでタイムに。極めではアジバエフだが、テイクダウンでガジエフがリードする展開のままフェザー級チャンピオンシップは最終ラウンドへ。

085R、アジバエフの前進にケージに詰まったガジエフが右フックを当てる。ダブルレッグからアンクルピックでテイクダウンを決めたアジバエフがパウンドを打ちつける。立ち上がったガジエフがボディロックでテイクダウン。そのままサイドへ。アジバエフはハーフに戻すが、左目尻は大きく腫れ上がり、流血も激しい。

09そこにパンチを落とすガジエフはバタフライスイープをヒザの裏を抱えて防ぐ。アジバエフはオモプラッタ風の腕関節を狙ったが、切れがなくガジエフが簡単に腕を抜く。ガードから手首を取って三角狙いのアジバエフ。ガジエフが手首を捻ってガードの中にステイすると、レフェリーがブレイクを命じる。

10スタンドに戻り試合が再開した直後にガジエフがシングルレッグに成功。ギロチンを仕掛けながら立ち上がったアジバエフは、体を抱えに行ってしまいガジエフは肩口に抱え上げてスラムで叩きつける。体を捻り、背中を預けながら立ち上がったアジバエフ──ここで試合終了となり、両者は握手をかわした。

WEFの裁定基準はUFCに近いとされており、テイクダウンで試合をリードしたガジエフの勝利が濃厚だが、果たしてジャッジは3-0でガジエフの勝利を支持した。

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