【UFN142】豪州で19勝0敗のロシア人ファイター=クチェンコと対戦する、岡見勇信「通過点」
【写真】今も日本の中・重量級を引っ張る岡見。ウェルター級ファイターとして、オクタゴン2連勝となるか(C)MMAPLANET
17日(水)、UFC日本後方広報窓口より12月2日(日)に豪州アデレードのアデレード・エンターテイメントセンターで開催されるUFC Fight Night142「dos Sants vs Tuivasa」に岡見勇信が出場し、ロシアのアレクセイ・クンチェンコと対戦することが発表された。
ジュニオール・ドスサントスとタイ・ツイヴァサがメインの豪州アデレード大会で岡見が4月のディエゴ・リマ戦以来のオクタゴン、19連勝中のロシアンとの対戦を迎える。岡見にとってUFC再契約後3戦目、ウェルター級2戦目でクンチェンコとの対戦は容赦ないぶっ潰しカードが組まれたといっても過言でないだろう。
今や米国、ブラジルに次ぎUFCの第3勢力となったロシア。9月には初のモスクワ大会も開催され、いよいよ勢いづいている。そのロシア大会でオクタゴン初陣を戦ったクンチェンコは、M-1ウェルター級王座を3度防衛しUFCと契約を果たしたロシア国内トップレベルのファイターだ。
基本はオーソドックスだがサウスポーでも戦え、蹴りはどちらの構でも左を使うことが多い。またオーソで構えた時は左のリードフックでもKOできるパワーを持っているが、パウンドの姿勢を見る限り、右がストロングハンドであることは明らかだ。殴ってKO、テイクダウンを奪ってからも強烈な右のパウンドで殴り倒すのがクチェンコのスタイルといえる。岡見としては当然、組んで倒して削って勝ちたい。思えば、岡見が前に出ることを意識するきっかけになったのが、15年前のアマール・スロエフとの対戦だった。強烈な勢いを持つ海外の選手のプレッシャーに負けないことは、15年に渡り念頭に置いて来た戦い方であり、クンチェンコ戦でも最も必要になってくる。
クチェンコもUFC2戦目ではあるが、既に34歳と決して若くない。アウベス戦ではUFCジッターか、やや空回り的な部分も見られたが、頂点を目指すために必ず岡見を仕留めに来るはずだ。15年振りのロシア人との対戦を前に岡見はプレスリリースに以下のようなコメントを寄せている。
岡見勇信
「試合が決まり、嬉しく思っています! 前回の試合が終わってからの半年間、さらに強くなること、次の対戦相手を容赦なくフィニッシュすること、より獰猛になることを意識して、日々ハードトレーニングをしてきました。クンチェンコは無敗の選手なので、UFCにて21戦目を迎える私にとって申し分ない選手だと思っています。とはいえ、クンチェンコに敗北の味を初体験させて、私はアジア人初のUFCチャンピオンになるため、さっさと次のステップへと参ります。彼との対戦はただの通過点に過ぎず、私のゴールはその先なのです。どうぞご期待ください」