【Bellator210】ベラトールがハワイ大会。地元のマクファーレンが防衛戦&リョートが円形金網初陣へ
【写真】勝ち名乗りを受ける際にはハワイ州旗を掲げるマクファーレンが地元凱旋、リョートが華を添える(C)MMAPLANET
ハワイのMMA界が沸き立っている。12日(水・現地時間)、Bellatorのスコット・コーカーが自らのSNSで12月15日(・同)にハワイ州オアフ島ホノルルのブレイズデール・アリーナでBellator210を開催し、メインでベラトール世界女子フライ級王者イリマレイ・マクファーレンがヴァレリー・レターノーを相手に2度目の王座防衛戦を行うことを発表した。
マクファーレンはホノルル生まれのハワイアン、高校卒業後に大学進学のためにサンディエゴに移り、今も現地の10thPlanetに所属している。アマMMAで5連勝を飾り、プロデビュー後は僅か2戦目の2015年8月にベラトールにデビューし、現在までサークルケイジで7連勝──通算8勝0敗、6つのフィニッシュ勝利を手にしてきた。
去年の11月にエミリー・ダコートに腕十字を極めて世界王者に輝くと、6月にはアレハンドラ・ララも同様に腕十字で破り初防衛に成功しているマクファーレン。それ以前に昨年7月にはEBI12でコンバット柔術の女子フライ級王者にも輝いている。クインテットを席巻した10thPlanet勢の1人、リッチー・マルチネスに師事するマクファーレンは現状に於いてエディ・ブラボー系列の柔術家の中で、最もMMAで成功を収めているといえる。
地元ハワイで初めて戦うマクファーレン、ハワイのMMAにおいてもビッグショーは2008年7月のエリートXC以来、実に10年振りとなる。元ICONのプロモーター=TJ・トンプソンを始め、現地のMMAコミュニティは既にSNSで大歓迎モード一色だ。
そんなハワイ大会では、リョート・マチダがUFCを離れベラトール初陣を戦うことも決まっている。7月にベラトールとサインしたリョートは、前ベラトール世界ミドル級王者ハファエル・カルバーリョといきなりのタフマッチを戦う。元UFC世界ライトヘビー級王者は悪夢の3連敗から現在は2連勝中で、5月にはヴィトー・ベウフォートの引退マッチの相手を務め前蹴りでKOをしている。
40歳になったドラゴンにとって、恐らくはベラトールが現役として最後の舞台。カリフォルニア州に次ぐ大きな日系コミュニティが存在するハワイ、5人に1人が日系人という土地柄だけにホームでベラトール初戦を迎えることとなる。
さらに同大会ではウェルター級GP1回戦でネイマン・グレイシー×エド・ルース戦も組まれている。ハワイのグレイシーといえば、ネイマンのカーロス系ではなくエリオ系のヘウソンが30年前から拠点を持つ。大一番となれば一族が団結するのは、グレイシーの倣い。またカリフォルニアと並び、BJJの伝播と普及が全米で最も早かった土地だけにネイマンにとっても、ハワイは絶対的にアウェイでないことは明らかだ。