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【ACB89】劣勢のカレフォフだったが、最終回のパウンド攻撃でガジエフを下し10連勝達成

<フライ級/5分3R>
アザマット・カレフォフ(ロシア)
Def. by decision
クルバン・ガジエフ(アルメニア)

昨年12月にHEATに来日し春日井たけしを破ったカレフォフが、14勝2敗のガジエフと対戦。ガジエフが右ローを蹴り、ダブルレッグでテイクダウンに成功する。ハーフで背中をつけたカレフォフはヒザ立ち状態でケージを背負うが、立ち上がることができず再び背中をつかされる。バタフライガードを越えられそうになったカレフォフはクローズドガードへ。腰をコントロールして立ち上がることを許さないガジエフに対し、カレフォフが腕十字へ。胸をそって担ごうとしたガジエフが、腕を抜いて胸を合わせて抑えこむ。

カレフォフはキムラを狙うが、スイープもサブミッションにも入れない。ガードの中から左のパンチを打ちつけたガジエフはトップをキープしたまま初回を戦い切った。

2R、右フックを当てたガジエフ、カレフォフのハイは空振りになり、ジャブの差し合いでリードを許す。テイクダウンを切ったカレフォフは、続くシングルもスプロールするがケージに押し込まれる。ウィザードで耐えるカレフォフだが、パンチを落とすところで体を振られてテイクダウンを許す。バックに回ろうとするガジエフ、カレフォフはここもキムラクラッチに出る。腕を抜いたガジエフのケージに押し込み続けるガジエフが、サイドバックからパンチを打っていく。カレフォフはスイッチを潰され、ケージに押し込まれた状態でラウンド終了を迎えた。

3R、サークリングを駆使するガジエフにカレフォフが左右のフックを入れ、テイクダウンを切る。ヒザ蹴りを入れ、前に出るカレフォフはダブルレッグを切るとガジエフが引き込む。カレフォフはエルボーを連打すると、右の連打につなげる。背中をつけ、頭を抱えるように防御一辺倒のガジエフに対しカレフォフが振りかぶった弧の大きなパンチを打ち込む。さらにエルボーを入れたカレフォフ、ガジエフは抱き着いてスペースを無くそうとするが、勢いのあるパンチを被弾する展開が続く。

残り30秒を切れ、右を差して足に組みに行ったガジエフを潰したカレフォフががぶる。自ら背中をマットにつけたガジエフは、タイムアップと同時に逃げ切ったとばかり右手を挙げた。結果はカレフォフに凱歌が上がり、キャリアは10連勝に。ガジエフは唖然とした表情して、マットにヒザをついた。

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