【ONE78】ジャカルタでのび太が防衛戦&若松佑弥のONE初陣決まる。相手は共に最強ラカイ勢
【写真】第二次政権、初防衛戦の相手が決まった内藤のび太 (C)ONE
17日(金・現地時間)、ONE Championshipより9月22日(土・同)にインドネシアはジャカルタのジャカルタ・コンベンションセンターで開催されるONE78「Conquest of Heroes」でONE世界ストロー級チャンピオン内藤のび太のタイトル防衛戦と若松佑弥のサークルケージ初戦が行われることが発表された。
昨年12月にアレックス・シウバに奪われたベルトを5月に取り戻したジャカルタの地で、再びのび太が世界戦に臨む。挑戦者のジョシュア・パシオは注目のフィリピンMMA界、チーム・ラカイ所属で一昨年10月に前回ののび太政権時でも初防衛戦の相手だった選手だ。
11連勝同士の対戦はのび太がRNCで下し、タイトル防衛に成功している。それでもONE唯一の日本人チャンピオンは「当時から腰が強かったです。あれからラカイ勢は成長しているのでテイクダウンを切るのも、グラウンドも強くなっているはず」とのび太は一度勝った相手への警戒を怠らない。
7月のマニラ大会では9連勝中でタイトル挑戦第一候補だったタイのポンシリ・ミタシットのバックを制して後方からキムラの形で肩を極めるパシオロックで一本勝ち、3連勝でのび太への挑戦権を手にしており、勢いに乗っていることは確かだ。
また今大会がONE初陣となる若松の相手も、チーム・ラカイ新世代のダニー・キンガドに決まった。キャリア7勝1敗、唯一の敗北が前世界王者アドリアーノ・モライシュに挑み、RNCで敗れた世界戦だ。パシオと同様にラカイ第2世代の特徴として、キンガドも散打で鍛えた打撃の強さに加え、テイクダウンを切るだけでなく自ら積極的に組んでテイクダウン、さらに寝技に持ち込むウェルラウンダーであることが挙げられる。
スタンドでもオーバーハンド気味の右のパンチやローなど、そのフィジカルの強さが象徴されたパワフルな打撃を持つ。繊細な打撃の技術では若松も負けてないはずだが、これが海外初戦だけでなく、外国人ファイターとの対戦も初めてという点は気になる。
標高1400メートルの高地で普段から生活し、90分もミットを打ち続けるスタミナの持ち主のキンガド、強烈なフィジカルとの初遭遇で、若松がどのような戦いを見せることができるか。
フライ級の頂点はキンガドと同じチーム・ラカイのジェヘ・ユースタキオだけに、このタイトルコンテンダーに勝てば、元王者モライシュ、ジャカルタ大会出場のカイラット・アクメトフの動向次第で、日本大会でのタイトル挑戦も見えて来る。また和田竜光との出世争いが楽しみな若松、若武者のONE初出場となる。前出したアクメトフは中国のマオ・ハオビンと対戦。マオ・ハオビンはキンガドに敗れており、この2つのマッチメイクからもONE側の若松への期待の高さが伺える。実際、確定とされていた対戦相手より実績が上のキンガドに相手が変更がされており、期待が高い分だけ厳しい相手を最初から当てられたことになる若松だ。