【Road FC48】ラ・インジェを相手にミドル級王座防衛戦、RYO─02─「やってきたことを少しでも多く」
【写真】真っ向勝負をする覚悟で、MMAを戦う(C)MMAPLANET
28日(土・現地時間)、韓国ウォンジュのウォンジュ総合体育館で開催されるRoad FC48のメインでラ・インジェを相手にRoad FCミドル級王座の初防衛戦を行うRYOインタビュー後編。
前王者チャ・ジョンファンの度重なる負傷欠場により、正規王者に昇格したRYOが、ラ・インジェとの戦いについて、いかに準備をし、どのような思いでいるのかを訊いた。
<RYOインタビューPart.01はコチラから>
──これまで余り取り組んでこなかった練習、今回はどのような選手と練習してきたのですか。
「神戸のKING GYMの小西兄弟のところへ出稽古に行かせてもらっていました。暫定王座決定戦だったキム・フンとの試合の時は打撃のスパ―リングを多くしていたのですが、今回はスクランブルやサイドを取られた状態からスパーリングを始めるなど、シチュエーション・スパーリングをしっかりと積んできました。
体格の大きい選手もKINGジムには出稽古にやってきたり、神戸で英語を教えているリーチの長い外国人の選手なんかとやってきました。大阪でも組みの方もしっかりとやっていましたしね」
──つまり、よりMMA化した練習のようですね。
「ハイ。そこがどうハマるかなのですが……」
──ラ・インジェだけでなく最近の韓国の若い世代は打撃こそ強いですが、以前よりテイクダウン防御が弱くなっているきらいがあります。
「殴り合いに戻っていますね、今の韓国の世代も。だから、MMA的な部分で差を見せたいとは思います。同時にMMA、MMAってするとある程度まで強くなっても、そこから頭一つ抜けることができないということもあると自分は思うんです。
だらこそ自分で考える力は必要だし、しんどい時に信じられる技、流れを変えることができる技を持つということも大切だと思います。それをなしにMMA的なことばかりをやっていると、そういう格闘技の大切な部分から離れてしまうような気もしているんです。あまりにもシステマチック化されてしまって」
──なるほど。MMAを理解しても、その型にハマりすぎないということですね。
「自分が考えて積み上げてきたことで勝負し、勝てる選手が年に何千万と稼げるようになるやと思います。でも、それが簡単にできないからこそ、MMAは面白い部分じゃないかと」
──ところでSNSではチャ・ジョンファンに対してだけでなく、今回の大切な試合でもメディアから注目されないことにも言及されていました。
「ハイ。どうしても関西在住の選手は露出が少ないですし、注目されづらいのも承知しています。ただ、冷え切った格闘技メディアに対し、怒りを持つこともエネルギーにしたい。それを踏まえて、言及させてもらいました」
──肝に銘じておきます……。それと私自身、今マニラにいるのですが、ONEの影響が日本のMMA界で強くなっているなか、Road FCミドル級王者として、この試合に掛ける気持ちをお願いします。
「ハッキリ言って僕は地味な選手なので、『皆さんが泣いて喜ぶKOを見せます』とかは現実的に堂々と口にできないです。それにKOや一本は狙ってできるモノではないです。
同時にKOや一本を取れるように自分のやってきたことを少しでも多く出そうと思います。その結果、KOか一本になれば最高です」
■Road FC48対戦カード
<Road FCミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]RYO(日本)
[挑戦者]ラ・インジェ(韓国)
<ミドル級/5分2R>
ヘン・ヘジュン(韓国)
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)
<女子アトム/5分2R>
イ・イェジ(韓国)
荒井みか(日本)
<ミドル級/5分3R>
ジョン・オジン(韓国)
チェウ・ウォンジュン(韓国)
<ライト級/5分2R>
シン・ドングク(韓国)
林完(日本)
<ミドル級/5分2R>
キム・デソン(韓国)
イ・ジョンファン(韓国)
■Young Guns39
<バンタム級/5分2R>
ユ・ジェナム(韓国)
ハン・イムン(韓国)
<ライト級/5分2R>
キム・ヒョンス(韓国)
ジョン・チャングン(韓国)
<フライ級/5分2R>
ペク・ジョンヒョン(韓国)
パク・スワン(韓国)
<バンタム級/5分2R>
コ・ドンヒュク(韓国)
バーサンクフー・ダムランプレウ(モンゴル)
<バンタム級/5分2R>
ジョン・サンジン(韓国)
バクティヤロ・トイツヴァエフ(キルギス)
<フェザー級/5分2R>
ベク・スンミン(韓国)
クォン・ドヒョン(韓国)