【DEEP84】宮崎直人と戦う武田光司―02―「最後は根性で勝つところをキッズに見せたい」
30日(土)、東京都江東区のディファ有明で開催されるDeep84で宮崎直人と対戦武田光司インタビュー後編。
高校、大学とフリー&グレコの両スタイルでレスリングを戦ってきた武田は、今MMAを戦ううえでのその利点をどのように考えているのか。
最後は根性論という武田に、今回の一戦とこれからについて話を引き続き訊いた。
<武田光司インタビューPart.01はコチラから>
――ブレイブはレスラーが多いですし、その環境のなかでUFCを目指しているのですね。
「目標はあくまでも、そこです。UFCに出てみたいです」
――ところで武田選手のようにグレコとフリー、どちらも出場するという選手もある程度はいたのでしょうか。
「二つのスタイルの試合に出て勝ち抜く人は、そこまでいないですね。僕はどっちのスタイルでも暴れたいという気持ちがあったので。実際、インカレでは3日間で17試合したこともありました。もう最後は相手の頭が、アゴにあたって脳震盪になってしまったり……」
――過酷なことをしていたのですね。MMAではライト級でレスリング時代より軽い体重で戦っています。
「レスリング時代はここまでやり混んでいなかったし、体を絞れたというのはあります。ただ、MMAでも身長を考えるとフェザー級かなというのもあります」
――レスリングの技術に関してですが、グレコという足に触れられないスタイルをやってきたことで、フリースタイルだけのレスラーよりもMMAに生かせることはありますか。
「それは腰の重さだったり……、胸を合わせた状態での反り投げとか、僕のなかでは武器になっています。グレコローマンはバチバチ押し合って、組手を崩しているのですが、原点は自分のバランスを維持することなので。
それはフリーもそうなのですが、後ろ足からマットを蹴っていき、この時にグレコの押し合いというシチュエーションはフリースタイルより多いので、やはり足腰のバランスが良くなると思います」
――半面、それだけ相手と近い距離を作る必要があると思われるのですが、MMAでは打撃という要素が加わってきます。
「そこは変わってきますし、恐怖も感じます。ただし、フリースタイルもやってきたので、下に入るフェイントから腰をクラッチするなど、もちろん練習でもやっています。どっちもやってきたからこそ、オリジナルのスタイルを得られるというのもあります」
――では、宮崎選手とどのような戦いをしたいと考えていますか。
「打撃もそうだし、寝技だと足関節だとかホンの一瞬で取られないよう警戒したいです。ただ、だからといって自分のスタイルは崩したくない。寝技だけだと宮崎選手に劣っている部分もあるかと思います。そこは抑えこんでパウンドを打つ――それしかないです。
僕が今できる最大限の動きなので、組み伏せていきたいです。できないことをトライして、負けると後悔するので。
僕の理想は泥臭くても前に出る。判定でもKOでも、最後に立っているのが僕だという戦いをします」
――この試合に勝てば、北岡選手の持つライト級のベルトにかなり近づくと思われます。
「チャンピオンと戦いたいという気持ちはありますが、目先の試合に集中しています。意識していないといえば、嘘になりますけど」
――DEEPのベルトはUFCに進むために必要だという気持ちはありますか。
「憧れの舞台はUFCだけなので、そこで戦いたいです。ただ、そこまで全然強くないので練習するしかない。とにかく僕のスタイルは根性論、前に出る。そのなかで応援してくる人たち、ブレイブで指導している子どもたちに背中を押してもらっています。
そのキッズレスリングの子たちに『最後は気持ちだ』と教えているので、僕も気持ちを貫き通して、そうすることで勝てることを彼らに見せたいです」
■DEEP84対戦カード
<73キロ契約/5分3R>
横田一則(日本)
石川英司(日本)
<バンタム級/5分3R>
元谷友貴(日本)
ムン・ジェフン(韓国)
<フェザー級/5分3R>
芦田崇宏(日本)
弥益ドミネーター聡志(日本)
<ウェルター級/5分3R>
悠太(日本)
川中孝浩(日本)
<ライト級/5分3R>
宮崎直人(日本)
武田光司(日本)
<メガトン級/5分2R>
川口雄介(日本)
酒井リョウ(日本)
<メガトン級/5分2R>
侍マーク・ハント(日本)
アントニー・ブライアン(ペルー)
<バンタム級/5分2R>
CORO(日本)
ハシャーンフヒト(日本)
<ウェルター級/5分2R>
渡辺良知(日本)
涌井忍(日本)
<ライト級/5分2R>
大原樹里(日本)
岸本篤史(日本)
<バンタム級/5分2R>
安部路人(日本)
城田和秀(日本)
<フェザー級/5分2R>
オーロラ☆ユーキ(日本)
ジョイ・ボーイ(グアム)
<バンタム級/5分2R>
小林博幸(日本)
坂巻魁斗(日本)
<バンタム級/5分2R>
小林聖人(日本)
長谷川卓也(日本)
<フライ級/5分2R>
中山ハルキ(日本)
聡-S DATE(日本)
<フライ級/5分2R>
鮎田直人(日本)
曽我英将(日本)
<ライト級/5分2R>
成田五等兵(日本)
藤村けんご(日本)
<フェザー級/5分2R>
平澤宏樹(日本)
神田航也(日本)