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【UFC225】セルジオ・ペティスが、ジョセフ・ベナビデスを破った3人目の男に

<フライ級/5分3R>
セルジオ・ペティス(米国)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
ジョセフ・ベナビデス(米国)

1年7カ月振りの実戦ながら、ランク1位のベナビデスは勢いのある右ローを蹴っていく。ローを続け左ジャブから右フックを放つベナビデスに対し、ペティスが右ストレートを当ててダウンを奪う。動きが落ち、パンチを被弾するベナビデスだがダブルレッグを決めてトップを取る。勿体ない展開となったペティスは立ち上がって、シングルを切りながらパンチを入れて離れる。

ベナビデスの前進に右を合わせるペティスは、ダブルレッグを切り、またも右をヒットさせる。前に出るが攻撃はかわされ、打ち終わりにパンチを被弾するなど厳しい局面のベナビデスは右ハイで顔面を蹴られる。直後に組みついたが、離れたペティスに左ジャブを当てられたベナビデス。最後の右もブロックされ、初回はペティスが完全に取った。

2R、引き続き右をヒットさせるペティスは、ニータップからクリンチ、ローシングルも体を跨いで耐える。離れると左ジャブ、右ハイを狙い、ベナビデスのテイクダウン狙いを切ったペティスはヒザを突き上げて離れる。ニータップから後ろ回し蹴りを見せたベナビデスだが、蹴り終わりに右ハイを受けそうになる。

ベナビデスの攻撃を見切っているかのように、テイクダウン狙い以外は触れることを許さず、組まれても倒されないペティス。左ジャブ、右ストレートを当て、ケージ押しこまれてもヒザ蹴りを繰り出したペティスはペースを譲らなかった。

最終回、スイッチを織り交ぜ、低い姿勢から右を当てたベナビデス。続いてケージに押しこみ、離れ際にスピニングバックフィストを繰り出す。ペティスは左ジャブを届かせ、右クロスを打ち込む。ベナビデスも右を返したが、首相撲からヒザをボディに受ける。右フックに続くテイクダウンも切られたベナビデスは、ローに右ストレートや右ミドルを合わされる。テイクダウンにもギロチンで防いだペティスはボディにヒザを突き上げる。

精度で確実に上回るペティスだが、明確なダウンを奪わないと受け身のファイトとして、前に出続けるベナビデスに印象点を譲る可能性はある。とにかく動きが落ちないベナビデスが、ついにテイクダウンに成功する。ペティスは立ち上がって後ろ回し蹴りも、最後までベナビデスが動きを止めずにタイムアップを迎えた。

結果、スプリットで勝ち星を挙げたペティスは意外な表情を浮かべ、「判定は心配だった。ダメージは僕が与えていたけど……。ジョセフはダイナミックに打撃とテイクダウンを仕掛けてくるから、テイクダウンを切って打撃を入れることを考えていた」と勝利を振り返った。ペティスはドミニク・クルーズとデメトリウス・ジョンソン以外で、初めてベナビデスに黒星をつけたファイターとなった。

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