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【UFN129】ポリアナ・ボテーリョと対戦、朱里 in チリ―02―「見る時は見る、行く時は行く」

Syuri【写真】フライ級の体格を持つボテーリョに対し、朱里はどのような戦いを見せるのか (C)KAORI SUGAWARA

19日(土・現地時間)、南米チリはサンチアゴのモビスタル・アリーナで開催されるUFC FIGHT NIHGT129「Maia vs Usman」でポリアナ・ボテーリョと戦う近藤朱里インタビュー後編。

地球の裏側で、1階級上のようなフィジカルを誇る対戦相手との試合に向け、朱里はどのような準備を行ってきたのか。また盛り上がる女子MMAにあって、女子ファイターたちと練習を行っていない理由などを尋ねた。

<近藤朱里インタビューPart.01はコチラから>


──相手の顔が腫れ上がり、2R終了時点で試合続行不可能になった試合ですね。

「当たると重いパンチなんだと、思います。だから、凄く顔が腫れちゃうんだと。でも貰わないとか思って戦っていたら、ガンガンといけなくなるので。そこは見る時は見る、行く時は行こうと思います」

──対策のようなモノは練ってきましたか。

「基本的に練習はいつも通りですけど、相手の動きを予測した練習はしています。自分のスタイルはディフェンスをしながら、距離を詰めるモノなので……何て言うのか、結局は向き合ってみないとどれぐらいのパンチの速さなのかとかは分からないですよね。

リーチがあるので、そこは気を付けたいです。自分から金網に押し込んでテイクダウンにいくことは難しいかなと思っています。でも、試合は金網際の勝負になるでしょうし、タイミングによってはテイクダウンも狙います」

──それらの練習も、これまで通りボス・ジム中心で?

「ハイ。ボス・ジムで(田島)剛先生、(田島)洋先生に指導していただいています。あと細かい寝技は門脇(英基)先生に教わり行ったりしています」

──門脇先生は自身の試合では、打撃戦が多いです(笑)。

「門脇先生のワールドに入っていますよね。凄いですよね。門脇先生は面白くて、好きです(笑)」

──朱里選手もマニアックですね(笑)。

「本当に面白い人ですよ」

──ところで朱里選手は女子選手たちの合同練習には参加されていないですよね。

「私はあまり参加していないですね。UFCに行くまでは対戦することがあるかもというのは思っていました。今はもう、そういうことも考える必要がなくなったので参加させてもらっても良いのかもしれないですね」

──なるほど。女子のトップ選手たちは、実戦で戦ったことが既にある選手たちが多くて、それぞれが次の目標に向かっている感があるので打ち解けているのかもしれないですね。

「そういうこともあるかもしれないです。男子と女子はやはり違いますし。体格差もあって技を受けてもらうという状況も確かに存在します。現状、男の人でもスクランブルになる、思い切りやれるぐらいの人もいるので、そういう練習はしていますけど。

女子選手と練習するのも有りだとは思っているのですが、今回の試合に関しては充実した練習ができているので、そこまで手が回っていなかったです。この試合が終わったら、その辺りもまた考えようと思います」

──ボテーリョに関しては、ストロー級であの体格の女子選手を探すことが困難というか、国内にはいないでしょうしね。

「ホント、あの体は……凄いですね。何なんですかね……」

──その体格差を越えないと、目標としているステージが近づきません。

「結果を出すしかないので、何が何でも勝ちます。チリにしても、今回の相手にしてもなかなか日本人で体験できることじゃないですし、ポジティブに捉えています。チリで戦うっていうことで不安はありますが……」

─日本人MMAファイターで、朱里選手がチリで戦う1人目ではないですか。

「本当ですね。そこはちょっと『初めてです』みたいな(笑)。チリより、飛行機の機内食が嫌で。食べないんですけど、メキシコに行った時とか、私達は家畜かってぐらい機内食が出て来て(笑)。水分補給だけは気を付けて、機内を過ごします。

ここを勝って、次はもっと近いところで戦える権利を勝ち取りたいですし、そのためにも頑張ります」

──そうはいってもケージの中に入れば、いつもの朱里選手になるに違いないですと確信しています。では最後にファンに一言、お願いします。

「UFCチリ大会が近づいてきましたが、この試合でしっかりと勝って少しでもUFCのチャンピオンに近づくよう頑張りたいと思っています。応援、宜しくお願いします」

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