【Pancrase295】松嶋と暫定フェザー級KOP決定戦調印式。ISAO 「経験があるからどうのこうのではない」
【写真】暫定フェザー級のベルトを挟んで(C)MMAPLANET
30日(金)、東京都新宿区のパンクラス事業本部で4月15日(日)に東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase295にて、フェザー級暫定王座決定戦を戦う松嶋こよみとISAOの間で調印式が行われた。
まずISAOから「チャンスを頂いたので、しっかりと次につなげたいと思います」と意気込みが語られ、松嶋の「先のことは考えず、この試合に勝つことに集中したいと思います」という返し後に質疑応答が始まった。
互いの印象を聞かれると、ISAOは「勢いもあってパワーもある。最近ではしっかりと考えながら勝つ試合もできる選手だと思っているので、もちろん油断もしていないです」という答に対し、松嶋は「けっこう昔から……子供の時から映像で試合を見ていたりしていたので、そういう選手とベルトを賭けて戦えることを光栄に思いながら、しっかりと倒しに行きたいと思います」と話す。
MMAPLANETでは松嶋こよみのインタビューは既に掲載していることもあり、ここからはISAOの質疑応答を中心にレポートしたい(要約)。
──今29歳なのですが、子供の頃から見ていると言われ、表情が少し変わりました。
松嶋 「そういうわけではないです(笑)。子供の頃ではなく、デビューする前でした」
──松嶋選手のような若い選手、下からの突き上げに関してはどのような想いですか。
「なんだかんだ自分も10年ぐらいはやってきて、どんどん下の選手もデビューしてガンガンきているので、その辺は意識して戦ってきました」
──Bellator後、ISAO選手は以前のような思い切りの良さが陰を潜めていたきらいもあったのですが、12月の粕谷優介選手との試合では、また以前のような戦いが見られた様に感じました。
「ずっとトップ戦線でやらせていただいて、どうしても負けらないという気持ちが上回っていた部分があって、安全圏ではないですが勝ちにこだわった試合をしてしまっていたこともありました。
この間の試合は単純に思い切ってやろう、良いところを出して攻め抜こうという想いを出していったら、けっこう良い動きができました。そういう気持ちの部分をコントロールできれば良いかと思います」
──ネバークイットに移籍したことで変化した部分はありますか。
「安藤(晃司)代表にしっかりとアドバイスを貰い、良いところと修正すべき点を相談してもらいながら練習ができているので、良い環境だと思っています」
──ネバークイットのプロ練習を取材させていただいた時、ガチスパーのハードさ、安藤選手のプレッシャーが凄まじく感じました。あの練習で得られることは何でしょうか。
「あれはいくらでもできる練習ではないので、週に1度ぐらいにしています(苦笑)。あそこで安藤選手と強め、試合形式でやっているので緊張感のある練習になっています」
──KRAZYBEEでの出稽古では、どのような点を強化していますか。
「もはや新しいことを覚えるというよりは、もう色々とやってきたので自分ができる強味というか……そういう部分を伸ばして、弱いところを少なくしていっている感じです。色々な方と練習できているので、有難いです」
──ニュージャージーで積んできたことを活かせるようになったというのはありますか。
「そうですね。色々と教えてもらったことがあって、そういうのも忘れないようにメモをしてきたので、何度も読み返して、失敗を恐れずに何度も練習でトライしています。失敗を恐れずにやることは大切なので、そういった面でやっています」
──海外修行直後は、指導されてことを整理しきれないようなファイトに見えていたこともありました。
「あの時は色々と教えてもらったことを『やってみよう』ということだけで、全然整理とかできていなかったです。それが時間が経つとまた使える部分とか色々と出て来て、落ち着いて見ることができるようになったと思います」
──松嶋選手との試合経験の差をどのように捉えていますか。
「試合は随分とやってきましたが、今はベルトを獲るっていう気持ちで試合をして、しっかり勝ちに行くことだけです。経験があるからどうのこうのというのではなくて、試合が始まったら何が起こるか分からないです。強いヤツでも負けることがある競技なので、自分がやってきたこと、勝ってきたことなんか忘れて、この一戦に勝てるようやるだけです」
──5Rと3Rの違いはどのように感じていますか。
「全然違うモノだと思っています。いくら有利でも、まだ時間があったりするので流れが変わることもあります。逆に追い込まれていても、逆転できるかもしれない。そういう部分で3Rと5Rは全然違います」
──その5R制を経験していない松嶋選手に対して、そこもアドバンテージならないですか。
「う~ん、やはり試合にならないと分からない部分があるので、そこに向けてしっかりと練習して、気落ちを創って試合当日にベストの状態に挑むだけです」
──ベルトに賭ける気持ちをお願いします。
「自分は一回巻いたことがり、凄く歴史と重みのあるベルトです。また、暫定王座ではありますけど何が何でも勝って、またこのベルトを巻きたいです」