【ONE67】終盤は疲れたが、スクランブルゲームを制したキンガドがキチュコフを下す
<63キロ契約/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
Def.3-0
ソティル・キチュコフ(ブルガリア)
試合開始早々、テイクダウンからサイドを取ったキンガドがダースチョークに移行し、そのまま素早くバックに回り込む。胸を合わすためにキチュコフがロールするたびに、背中に乗り続けて一回転、二回転としてバックを制したキンガドだが、結果的に振り落とされてガードを取らされてしまう。
すぐにスクランブルから立ち上がったキンガドは、キチュコフのロングフック、ジャブの振り終わりにハイキックを狙っていく。キチュコフは重い右ローを蹴り込むも逆にキンガドの右ローで尻もちをつかされ初回はキンガドがリードした。
2R開始早々、ロングレンジでハイキックを連続で見せ右ストレートからテイクダウンに出たキンガドをキチュコフがギロチンに捉える。クローズドガードで絞めるキチュコフに対し、キンガドは左肩を喉に押し込んで頭を抜こうとする。そうはさせじと、立ち上がったキチュコフを大きく担ぎ上げて、スラム気味にテイクダウンしたキンガドがサイドを取ってエルボーを顔面に落とす。正対しシングルレッグから立ち上がったキチュコフに右ミドルを蹴りこんだキンガドが、続けて右フックをヒットさせる。
キンガドは左ローを蹴り、ダブルレッグをスプロール。キチュコフがドライブすると、キンガドは引き込むように背中をマットに着け、すぐに立ち上がってダブルレッグへ。ここでキチュコフが飛びつき三角を狙ったところで2Rが終わった。
3R、ローを蹴りあった両者、キチュロフがテイクダウンに成功し、スクランブルのなかでギロチンを狙う。引き込みにスラムを合わせたように、思い切りキチュコフを叩きつけたキンガドが頭を抜いて立ち上がる。続くキチュコフのテイクダウン狙いにはキンガドががぶり、ヒザを見舞っていく。離れて右ミドルを蹴ったキンガドだったが、ダブルレッグで倒されエルボーを被弾する。
バックに回ったキチュコフが左腕ごと足をフックし、後方からパンチを顔面に打ち込む。背中を伸ばさないようにしつつ、キチュコフを前方に落としたいキンガドだが、仰向けでバックマウントを許す。残り70秒、パンチを入れながらRNCの機会を伺うキチュコフに対し、キンガドは左手で左手首を掴んで防ぐ。絞めは無理と判断したキチュコフがパンチを続け、キンガドも後方に拳を打ち付け試合はタイムアップに。
目まぐるしい展開で、よりアクション&インパクトを見せたキンガドが3-0の判定勝ちを手にした。