【ACB81】バタタを腕十字で破ったジャナエフが、レコードを10勝1敗に
<ミドル級/5分3R>
アブドゥルラフマン・ジャナエフ(ロシア)
Def.3R4分52秒by 腕十字
レアンドロ・バタタ(ブラジル)
構えを変えるバタタに左ミドルを蹴ったジャナエフ。続いてローを蹴っていくが、慎重な立ち上がりに。頭を振って、前に出るフェイクから一瞬のスイッチをバタタが見せる。ジョジョにジャナエフが距離を詰め、ケージに詰まったバタタに左ハイを狙う。飛び込んで右を放つバタタだが、ジャナエフのショートの連打&左ローに真っすぐケージまで下がる。ジャナエフはバタタの踏み込みを待ち受けたうえで、自ら前に出てプレッシャーを強めていく。
そのジャナエフの前進にバタタが左を当てるも、勢いは感じられない。大振りのパンチで突っ込むようなバタタのパンチをジャナエフは見切っている。思い切りパンチを振るうバタタだが、ジャナエフはまるで脅威を感じていないような戦いぶりだった。
2R、ジャナエフがオーソから左フックを振るう、飛び込んだバタタの右が当たり、回り込んだジャナエフはサウスポーから左ミドルを蹴り込む。続いてロー、左&右フックを当てたジャナエフのペースは崩れない。バタタはパンチが当たらず、右ローを蹴ってもフックを合わされるなど手詰まりに写る。
後回し蹴りを蹴り合った直後にジャナエフが右ハイ、バタタの姿勢をローで崩させる。前蹴り&右ハイ、構えを変えて右ジャブを繰り出したジャナエフは、オーソに戻して右フックを当てていく。接近戦になると慌てて離れるなど、組みにも持ち込めずローで体が揺られるようになったバタタの劣勢は続いた。
最終回、左ジャブ&右ローを放ったジャナエフに対し、バタタも逆転を掛けて前に出る。飛び込むような右を空振りしたバタタは、前蹴りで突き放され右のフェイントに大きく反応する。とにかくバタタの攻撃を受けないジャナエフは、組まれてもビクともしない。逆にバタタにヒザ蹴りを入れてから組んでケージに押し込む。
ここはブレイクが掛かり、残り2分30秒でスタンドで再開。と一気にジャナエフがダブルレッグでテイクダウンを奪取し、ハーフで終ええてエルボーを打ち付ける。頭を抱えるバタタは上腕を顔面に押し付けられ、スペースを与える。このままジャナエフがトップをキープしタイムアップになるかと思いきや、足を抜いてマウントを取る。時間のないなかでジャナエフが腕十字を仕掛けると、バタタは観念したかのようにタップした。
KOでなく、腕十字でブラジル人元UFCファイターからタップを奪ったジャナエフはこれでキャリア10勝1敗とした。