【ONE66】パンチのプレッシャーをかけ続けたナシューヒンがカーンを下す
<ライト級(※77.1キロ/3分5R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
Def.3-0
アミール・カーン(シンガポール)
上体を左右に揺らしてパンチのプレッシャーをかけていくナシューヒン。右ストレートで思い切り飛び込んで組みつき、投げでテイクダウンを狙うもカーンはすぐに立ち上がる。細かくステップしてジャブと左ミドルを見せるカーンだが、ナシューヒンの飛び込みが鋭く右を被弾してしまう。ナシューヒンは前後の出入りを巧みに使い、右を起点にパンチで前進。カーンもジャブを突いて構えもスイッチして距離を取るが、ナシューヒンはインローから右を振ってカーンに組みつく。ここもカーンはテイクダウンを阻止し、試合はスタンドの展開へ。その後もナシューヒンが距離を取るカーンに右ストレートからパンチをまとめて攻勢を印象付けた。
2R、パンチのプレッシャーをかけるナシューヒンが左ミドルを蹴り、右のスイングフックを打ち込む。ナシューヒンは左手を下げた構えでジャブを突き、カーンの前進にカウンターの右アッパー。ラウンド前半はナシューヒンのアグレッシブさが目立っていたものの、中盤以降はカーンのカウンターが時折当たる展開になる。しかし残り1分を切ると、ナシューヒンがケージを背負うカーンにジャンピングハイキックを放ち、そこから一気にパンチをまとめる。
3R、先に前に出るカーンだったが、そこにナシューヒンが右ストレートを当てる。ここまでのラウンドより手数を増やすカーン。ナシューヒンもカーンの蹴り足をキャッチしたままケージへ押し込んでハイキックを蹴るなど譲らない。カーンはジャブを突いてハイキック、ナシューヒンは右ストレート・左フックで前進。残り30秒でカーンが二段式の飛びヒザ蹴りを放つと、ナシューヒンはすぐに組み付いてテイクダウンに成功。サイドポジションで抑え込み、カーンがガードに戻したところでラウンド終了となった。パンチのプレッシャーをかけ続けたナシューヒンがカーンを判定で下した。