【Shooto】フルスイングと環太平洋バンタム級王座を賭けて戦う祖根寿麻 「失神させたい」
【写真】内容が良くないとズーマー自らが振り返った試合で勝てるようになったのは大きい──昨年10月の奇天烈戦 (C)MMAPLANET
25日(木)、サステインより28日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるプロ修斗公式戦のメインで、環太平洋バンタム級王座を賭け魚井フルスイングと対戦する祖根寿麻のインタビューが届いた。
HEATからジム独立後に修斗を主戦場にするようになった祖根が、魚井へのリベンジとタイトルを賭けた試合に関して語った意気込みとは。
――今大会では魚井フルスイング選手と環太平洋バンタム級王座決定戦を争うことになりました。試合が決まった時の心境を聞かせてください。
「もともと魚井選手とはやりたかったんですよね。僕と打ち合ってくれるだろうし、かなり前にやった時も良い試合だったんで、魚井選手とだったら良い試合になると思います。タイトルがかかった試合になるというのはあとで決まったことなんで、そこはラッキーという感じですね」(※祖根と魚井は2011年6月にHEATで対戦し、祖根が判定で敗れている)
――魚井選手にはどのような印象を持っていますか。
「今でも昔の試合を見直しているんですけど、あの試合は僕がローブローで減点されて負けた試合なんです。正直、内容的には僕が勝っていたと思うし、2回くらいダウンも奪っています。だから今回はきっちりぶっ倒して失神させたいですね」
――祖根選手は昨年から修斗を主戦場に戦っていますが、修斗に対してはどんな思い入れがありますか。
「修斗は一番歴史があって、リスペクトする団体です。タイミングがあってポッと出させてもらったんですけど、いきなり土屋(大喜)選手に勝てて、その次に佐藤(将光)選手と試合をして。佐藤戦は負けてしまいましたけど、こういう試合を組んでもらえることが嬉しかったです。まさか自分が修斗で試合をするとは思っていなかったし、次は王座決定戦ということで、ここまで来れちゃった!という感じですね」
――客観的に見て不思議な気持ちもありますか。
「ありますね。今回もSNSで魚井選手とやりたいとアピールしたら、それが実現した形なんで、他の選手もやればいいのになと思います(笑)」
――修斗での3試合をそれぞれ振り返ってもらえますか。
「土屋戦は自分の良いところを全部出せた試合ですね。土屋選手が僕の懐に入ってきてくれたからこそできた試合だったと思います。逆に佐藤戦は相手の動きが掴めてきたなという時にカウンターをもらっちゃって、正直もっとやりたいと思った試合ですね(※ヒジ打ちによるカットでTKO負け)。奇天烈戦は相手がなかなか来てくれなくて、自分から行っても…という試合で、勝つには勝ちましたけど一番ダメな試合ですね(苦笑)」
――自己評価は厳しい奇天烈戦ですが、打撃のイメージが強かった祖根選手が組技で相手をコントロールしたという意味では印象に残った試合です。
「ありがとうございます。解説の宇野(薫)さんからも『祖根選手は寝技ができる』と言ってもらえて、それは嬉しかったですね」
――祖根選手は現在自分のジムZOOMERの代表も務めていますが、ジムを作ったことで変化したことはありますか。
「それまではずっとHEATを主戦場にやっていて、ジムを作ってからは他団体からもオファーをもらえるようになって、責任感も増しました。上に立つ自分が下にいる選手たちをついてこさせないといけないので。僕は年齢的に先は長くないし、今からどれだけ自分を高められるかだと思います」
――では今回のような王座決定戦というチャンスは絶対にモノにしたいところですね。
「はい。このベルトを獲って、次のステップに進みたいです。ただ世界王者の佐藤選手は……試合の時の顔が怖いな(苦笑)。まぁ、世界王座を目指すことになったら、いつかはやらないといけないですけどね」
――それでは試合を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「間違いなくバチバチの試合になると思います。瞬きせずに一つ一つの打撃を見てください。僕がKOすると思うので楽しみにしていてください!」