【Pancrase X DEEP】40秒で圧勝、DEEPウェルター級チャンピオン住村竜市朗 「もう自信しかないです」
【写真】ベルトを手にしたトーナメントを経て、自信を手にした住村竜市朗 (C)MMAPLANET
24日、兵庫県尼崎市のアルカイックホールで開催されたPancrase vs DEEPのメインでDEEPウェルター級チャンピオン住村竜市朗がジョイボー・フレドリックを40秒で倒した。
王座決定トーナメントを経験し、試合毎に動きに切れと安定感が出てきた住村は、これまでの謙虚な言葉から一転、パンクラス最強ファイターとの対戦や大舞台への挑戦を口にした。
──見事なKO勝ち、おめでとうございます。
「ありがとうございます」
──最後は左一発、それともフォローの右も当たっていたのですか。
「左ですね。左フック一発です。右は出しただけで、もう左で十分、作戦通りでした」
──7月のタイトル奪取となった試合が、裁定までゴタゴタがあったのですが、改めてチャンピオンとして挑んだ1戦で完璧な勝利を手にしました。
「自分のなかでは完全に勝っていると思っていたし、判定が事故判定という形だったので、今日はスッキリとKOで勝ちたかったです。結果、思い通りになったので良かったです」
──王座決定トーナメントに出場して以来、住村選手の仕留める力が以前とは比べ物にならないほど伸びています。
「それはもう一戦一戦、打撃はSFKの寒川(慶一)代表、組みはキングジムの(小西)レオ代表と一緒に作戦を練るようになって、自分のスタイルを確立できるようになったからだと思います。自分は打撃の選手なので、それをMMA用に寒川代表が組み立てていってくれてから、段々と自分の形というモノができてきましたね。
自分のスタイルをしっかりと確立して、この戦い方で行くというのを決めて試合に挑めるようになりました」
──結果、躊躇なく自信ある攻撃ができている?
「もう自信しかないです。作戦通り動けば勝てる。それで今まで勝てて来られたので。そこはしっかりと自信を持っています」
──これまで、今後についてもあまり大きな目標などを口にしてこなかった住村選手ですが、今日はパンクラスで一番強いウェルター級の選手と戦いたいというマイクアピールがありました。
「自分なりにもマネージメントというのか、動いていかないとズルズルと年を取っていくだけなので。DEEPとパンクラス、どちら強いのか戦って──最終的にはUFCとかRIZINとか上がりたいという夢があるので」
──そういう風に言えるようになったのも自信が裏付けにあるからですか。
「この自信が、言わせてくれています」
──では、パンクラスで個人的に戦いたい選手はいますか。
「それは特にないです。強い選手はUFCに行ってしまっているので、日本に残っている選手はそこまで強い選手はいないですし。ただ日本のウェルター級で誰が一番強いんやっていう戦いをして、証明していきたいです」
──チャンピオンとして、それ相応の舞台を望まれると思いますが、今回は王座奪取から5カ月のインターバルで関西でのイベント出場となりました。
「このインターバルは問題ないです。チャンピオンになったのが夏だったので、少し遊びたかったですし(笑)。それに地元でチャンピオンとしての姿を見て欲しかったので、関西の大会で戦っておきたいと思っていました。
ここで一度、凱旋試合をやっておいて、これからまたしっかりと強い相手と防衛、そしてパンクラスの選手なんかと戦って、RIZINやUFCで強い相手を倒していきたいので」
──今日は地元淡路の応援団にしっかりと強い姿を見せることができましたね。
「ハイ。今日も淡路だけでなく、200人ぐらい応援に来てくれたので良い形を見せることができて良かったです」
──もう少し見たかったぐらいではないでしょうか。
「ハイ、淡路の人から『1時間以上かけて来たのに金返せ』って言われました(笑)。でも、僕からすると早く終わらせたかったので……。必死に練習して、試合は楽勝。それが最高です」
──住村選手がライト級転向を考えているという話も回ってきたことがあったのですが……。
「あっ、アレは1回試してみたんですが、無理でした(笑)。骨格や筋肉量を考えると落ちないですし、70キロまで落とすと77キロの僕より弱くなります。打たれ弱くもなるでしょうし、ウェルター級で日本一を目指します」
──2018年、さらに期待が高まる住村選手です。来年に向けて抱負をお願いします。
「DEEPの防衛戦もやりますし、DEEPを代表して戦い、DEEPのチャンピオンは強いというところを見せたいです。自分が大阪とか、地方で試合をした時にイベント自体がもっと注目されるような存在になりたいです。そうなれるよう、存在感をアピールしていきます!!」