【ONE62】カーンがリーチ差・蹴りを活かした戦い方を貫いてパンに勝利
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
Def.3-0
エイドリアン・パン(豪州)
サウスポーのカーンが右前蹴り、左ミドル、左ハイを軽快に飛ばす。パンもインローを蹴り返すが、カーンが左右の蹴りで距離を取り、左ミドル・左ストレートを当てる。パンはじりじりとカーンにプレッシャーをかけて、パンチから組みつく。そのままケージに押し込むが、距離を取ったカーンが左ストレートを当てる。
右前蹴り・ボディへの左前蹴りを使って距離を取るカーンに対して、右ストレートで前に出ていくパンだが、リーチ差を埋められずクリーンヒットはない。カーンにケージを背負わせてパンチをまとめ、シングルレッグからテイクダウンを狙うもカーンを倒せない。
2R、左フックから前に出るパン。カーンもそこに左ストレートを合わせていく。カーンが蹴りで距離を取り、パンがパンチで前に出ていくという展開が続く中、パンが強引に左右のパンチを繰り出していくと、カーンが組みついてバックへ。テイクダウンを狙いつつ、離れ際にハイキックを蹴る。
その後もアウトボクシングに徹するカーンだったが、ついにパンがケージ際でダブルレッグに捕獲して高々と持ち上げるようにしてテイクダウンを奪う。最後はカーンが立ち上がり、バックヒジを放ってラウンドを終える。
3R、右ストレートから前に出るパン。右ストレートから左ボディを返して、カーンに組みついてケージに押し込む。態勢を入れかえたカーンが距離を取り、左右のストレートを放つ。パンはそれを受けつつも右ストレートを打ち込んで組みつく。ここも両者に動きはなく、レフェリーはブレイクを命じる。
再開後、パンが右ストレートから突進。カーンのパンチをノーガードでかわして会場を盛り上げる。カーンのシングルレッグを切って、逆に自分がシングルレッグでテイクダウンを狙う。
首相撲の攻防後、スタンドの攻防に戻るとパンがノーガードで右から前進。カーンの左ハイキックが顔面をかすめても、逆に右ストレート・左フックと手数を増やす。お互い組みついての攻防でも動きはなく、スタンドの展開になるとカーンがケージ内をぐるぐると回る。リーチ差・蹴りを活かした戦い方を貫いたカーンが判定勝利した。