【Shooto】プロ修斗初陣、PXC王者ドゥトロ戦を前に中村優作 「夜叉坊の勝利をノリピーに繋げます」
【写真】日拳の出入り、踏み込みと瞬発力に期待(C)MMAPLANET
15日(日)、千葉県浦安市の舞浜アンフィシアターで開催されるプロ修斗公式戦に中村優作がプロ修斗初出場を果たす。
長らくDEEPを主戦場とし、VTJを経て修斗出場を果たす中村の対戦相手はPXCフライ級王者ライリー・ドゥトロだ。
自らもWSOF-GCのフライ級王座を持つ中村に、タフなチャンピオン対決に賭ける意気込みを尋ねると、チーム・アルファメール・ジャパンへの熱き想いが伝わってきた。
──ライリー・ドゥトロ戦が間近に迫ってきました。今の体調はいかがですか。
「大丈夫です。もう、全然気持ちも乗っています」
──その割には声に張りがないですが。
「もう調整の方に入っているのですが、挨拶回りとかでちょっと今日は疲れました。応援してくれる人に、試合前にしっかりとお礼を言っておきたくて」
──ユーチャク選手らしいです。今回の試合に向けて大阪で練習してきた形ですか。
「そうですね。普段通り、自分がやらないといけないことを練習してきました。ドゥトロの映像をチェックして夜叉坊と相談して。トレーナーの方とミットで調整し、大阪のメンバーでグラップリングやケージレスリングをやってきた感じですね」
──夜叉坊選手のロランド・ディとの試合を支えるために、自らも試合が控えているのにサクラメントに出向いて、打撃の調整を手伝っていたそうですね。
「もちろん自分の練習もしましたけど、あのままやったら夜叉坊は確実に負けるって思ったので行きました。ここでサクラメントに行けるのは僕しかおらんし。夜叉坊はレスリングとか良くなっている分、打撃がダメになっていて。いくらレスリングが強くなっても、お前の戦うところはそこやないやろって。
僕だって次の試合はめちゃくちゃ大切です。でも、チームとして僕らは頑張っていかなアカン。だから、9月のUFC JAPANの時は夜叉坊のセコンドに就くために東京の方に行っていましたが、その時はノリピー(田中路教)の動きも見てきました」
──メンバーのことばかり気にして、ユーチャク選手自身の調整は大丈夫なのかと心配になってしまいます。
「チームのためになること……これを乗り越えることが、自分のためになると思っています。皆が一緒にできていない状況でも、それぞれが勝つ。そのために何をするのか。自分だけのことを考えるんじゃなくて、チームのことを考えることが僕のためになるはずなので。
そんな甘くないって言われることも理解しています。ドゥトロは凄く強い選手なんで。でも、それをやったうえで僕は勝ちたいんです。チームとして勝ちたい。サクラメントに行って、夜叉坊は夜叉坊で精神的に良くなっている、人間的に凄く成長していることも分かりましたし。さいたまで勝ってくれて、ホッとしました」
──ところで今回の試合は、2009年にアマ修斗に出てプロ昇格を決めてから8年越しのプロ修斗初出場となります。
「2010年の新人王トーナメントにエントリーしていたんですけど、DEEPが決まったからDEEPで戦うようになったんです」
──2010年だと堀口恭司選手や赤尾セイジ選手と戦っていたかもしれないのですね。
「そうなんですよ。僕の中で修斗はやっぱり歴史があるので、出てみたいという気持ちはあったんですけど行ったり来たりはできなかったですからね」
──では改めて凄く強い、ドゥトロに関してどのようなところが強いのでしょうか。
「試合中も落ち着いているところですね。でも、僕も打撃には自信を持っているので、そこで勝てると思っています。相手が積極的なのか、様子見をしてくるのか。どちらの展開も考えていますが、これまでの試合だと徐々にギアを上げて来る感じなんです。僕も最初は様子を見る方なので……」
──ユーチャク選手は最後まで様子見のことがあります。
「そうなんですよね……」
──いや、そこは否定してください(笑)。
「アッ、根が真面目なもんで(苦笑)。スイマセン。でも、勝つ自信があることだけは確かですから。僕もまだUFCで戦いたいという気持ちは持ち続けているので、絶対に落とせないです。
そこを目標にチームでやってきて。僕だけUFCに出ていないわけじゃないですか。この試合に勝って、すぐにっていう風にはならないと思いますし、そうなると当然、狙いは修斗のベルトになるので、負けられないことに変わりはないです」
──UFCとの契約のためにも修斗世界フライ級王座を狙う?
「ハイ。チャンピオンの扇久保(博正)選手は本当に強い選手です。なぜUFCが契約しなかったのか本当に理解できなかったですし。あれだけ強い選手だからぜひとも戦ってみたいです」
──そのためにも、ドゥトロ戦はどのような試合を見せたいですか。
「やっぱり、最初から最後まで安全運転で」
──ここでボケは結構です(笑)。
「アッ、スイマセン。なんか、欲しいんかなって思ったので……(苦笑)。正直、当てて離れてという展開を繰り返すと、そういう安全運転をすればあの選手は負けないです。でも、それじゃ僕も納得できない。
ファンもそうだし、応援してくれる人が喜んでくれる試合がしたい。だから、ちゃんと倒しに行きます。青信号か赤信号かは確認しつつスピード上げて行きます」
──去年の12月以来の試合、この間で一番成長を感じる部分はどこでしょうか。
「そうですね、ちょっと信号無視するようなったところです」
──なるほどッ!! 自爆ではないケージの中限定の信号無視、期待しています。
「9月に夜叉坊が勝って、僕の試合の2週間後にノリピーが戦います。夜叉坊から受け取った白星を、ちゃんとノリピーに繋げます」
■プロ修斗対戦カード
<プロ修斗世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]扇久保博正(日本)
[挑戦者]オニボウズ(日本)
<プロ修斗世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
佐藤将光(日本)
石橋佳大(日本)
<プロ修斗世界ストロー級王座決定戦/5分5R>
澤田龍人(日本)
猿田洋祐(日本)
<プロ修斗環太平洋フェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] 高橋遼伍(日本)
[挑戦者] 青井人(日本)
<フライ級/5分3R>
中村優作(日本)
ライリー・ドゥトロ(米国)
<ライト級/5分3R>
川名雄生(日本)
小谷直之(日本)
<バンタム級/5分3R>
魚井フルスイング(日本)
論田愛空隆(日本)
<ライト級/5分3R>
岡野裕城(日本)
鈴木槙吾(日本)
<フライ級/5分3R>
覇彌斗(日本)
六本木洋(日本)
<バンタム級/5分3R>
奇天烈(日本)
祖根寿麻(日本)
<ストロー級/5分2R>
箕輪ひろば(日本)
ふじい☆ペリー(日本)
<ライト級/5分3R>
松本光史(日本)
大尊伸光(日本)
<女子62キロ契約/5分2R>
セラ(ニュージーランド)
キム・ヨンギ(韓国)