【UFN117】ゲスト来日、アリスター・オーフレイム「グーカン・サキからは才能が感じられた」
【写真】あくまでも目標はUFC世界王座だと断言しつつ、発言に含みも持たせたアリスター。今のアリスターは決して中間距離のファイターではないが……(C)KAORI SUGAWARA
23日(土)のUFC Fight Night 117「Saint Preux vs Okami」=さいたまスーパーアリーナ大会に向け、20日(水)に行われたメディアデーにはゲストファイターとして現UFC暫定世界ミドル級王者ロバート・ウィティカー、アリスター・オーフレイム、そしてUFCアンバサダーとして活動中のアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラも参加していた。
昨年10月のUFCのアジア・プロモーション・ツアー以来の来日したアリスターがUFC世界ヘビー級王座獲得への飽くなき挑戦心とその背景、グーカン・サキについて語った。(※要約)
──日本で戦っていた当時は、一気に攻めていくスタイルでしたが、UFCに出るようになってからは全体のスタミナ配分を考えながら試合を構築しているように見えます。何を求めてスタイルチェンジをしたのでしょうか。
「負けた事がきっかけになった。選手を続けていくなら、負けた時には特に成長しなければならないからね」
──ジャクソン&ウィンクルジョンMMAに移籍後、試合全体を考えた戦い方に変わった印象があります。チームの影響というのはありますか。
「20年というキャリアの中で数年に1度、ファイトスタイルが変化する時期がある。格闘家として成長していく上で勝ち続けることはとても大切だろ。いつも同じパターンでやり続けながら、新たな結果を求めれば、当然うまくいかないことが出てくる。
上を目指していく為には、成長し続けれいかなければならない。20年の中でアップダウンしながらも、ずっとタイトル戦線でやって来られた秘訣だね」
──フロイド・メイウェザーとコナー・マクレガーのボクシング戦が注目されていましたが、ボクシングへの転向には興味はありますか。
「今の僕にとってUFCのタイトルが最重要なんだ。K-1では勝ち進み、ベルトを獲得した。もし今、目指しているUFCのタイトルを獲ることができたら、K-1のチャンピオンになった時のように競技を変えることもあるうるかもしれないけど、今はUFCに集中したいね。
それに戦う事をとても楽しんでいる。ただ、年齢のことを言えば、もう37歳だし引退する日もいずれ来るだろう。キャリアをどのように終えるかはとても大切なことだからよく考えなければならないね。
以前は自分の国やチーム、自分自身の為に戦っていたけど、今は全て娘の為だよ。僕の格闘技キャリアは17歳に始まって37歳の今年、格闘技を初めて20年目を迎えた。なかなかうまくいかなくて負けが続く時期もあったけど、その中に修正点をしっかりと見つけて強くなり、何度も復活した。諦めずにやり続ける事を子供たちにも伝えていきたい」
──娘さんにも格闘技をやってほしいですか。
「上の娘は10歳で可愛らしいんだけど、可愛すぎて格闘技には向かないね。下の子は1歳6ヶ月で、実はこの子に格闘家の素質があるんじゃないかな(笑)」
――ところで今回、グーカン・サキがUFCデビュー戦を戦います。彼はMMAで通用すると思いますか。
「一般的なキックボクシングの選手はMMAではうまくいかない。ただその中にもミルコ・クロコップのように例外はある。サキも成功すると思うよ。彼は2005年から2011年まで同じチームで一緒に練習していた時期がある。
トレーニングしていても彼からは才能が感じられた。それに、相手選手の分析力に長けているし、戦略的に試合を組み立てる能力も優れているからね」
──スタンドの展開でアリスター選手は距離をとって戦いますが、サキ選手は近くでの打撃を得意としています。スタイルの違いがありますが、その点はどのように思いますか。
「非常にクレバーな選手なので、彼なりに距離感も含めて一番いい戦略を探って来るはずだよ」
■UFN117対戦カード
<ライトヘビー級/5分5R>
オヴァンス・サンプレー(米国)
岡見勇信(日本)
<女子ストロー級/5分3R>
クラウジア・ガデーニャ(ブラジル)
ジェシカ・アンドレジ(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
キム・ドンヒョン(韓国)
五味隆典(日本)
<ライトヘビー級/5分3R>
グーカン・サキ(オランダ)
エンヒッキ・フランケンシュタイン(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
石原夜叉坊(日本)
ロランド・ディ(フィリピン)
<フェザー級/5分3R>
廣田瑞人(日本)
チャールズ・ロサ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
中村K太郎(日本)
アレックス・モロノ(米国)
<フライ級/5分3R>
ジョズエ・フォルミーガ(ブラジル)
佐々木憂流迦(日本)
<女子ストロー級/5分3R>
近藤朱里(日本)
ジョン・チャンミ(韓国)
<ウェルター級/5分3R>
安西信昌(日本)
ルーク・ジュモー(ニュージーランド)
<ウェルター級/5分3R>
阿部大治(日本)
イム・ヒョンギュ(韓国)