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【Invicta FC25】バンタム級王座決定戦=クニツカヤ×パアルイは、弱点の克服度合いが鍵

Kunitkaya vs Paaluhi【写真】以前は穴のあった両者だけに、総合力の高さが問われる王座決定戦となる (C)INVICTA FC

31日(土・現地時間)、Invicta FC25「Kunitskaya vs Pa’aluhi」がカリフォルニア州リムーアのタチパレス・ホテル&カジノで開催される。ミズリー州カンザスシティのスコティッシュ・ライトテンプルでのイベントが1年以上続いたインヴィクタFCが、パレスFC時代から、現在のタチパレス・ファイトまで西の登竜門と言われた人材育成大会の開催してきたホテル&カジノでイベントを開く。


カリフォルニア中央バレーの目の肥えたファンを前にしてのメインイベントは、トーニャ・エヴィンガーの返上したバンタム級タイトルをヤナ・クニツカヤとラケル・パアルイが争う世界バンタム級王座決定戦だ。

クニツカヤは昨年11月に腕十字でエヴィンガーを破り、一度はその腰にベルトを巻いているが、ガードから腕十字への防御がルールで認められた顔の上に足を置く行為だったにも関わらず、レフェリーがその行為をとがめた直後の決着劇とあってノーコンテストに判定が覆った過去がある。

そして決着戦というべき再戦でエヴィンガーに一本負けを喫した。対するパアルイはキャリア6勝5敗という戦績だが、黒星を献上した相手は現UFC世界女子バンタム級王者のアマンダ・ヌネス、サラ・マクマン、ラケル・ペニントンら強豪揃いだ。父親は元祖ジーザス・イズ・ロード=ハワイのMMA第一世代、NHB時代のスーパーブロウルで活躍したカウィカ・パアルイという彼女は、幼少のころからファイトが身近に存在した

ボクシング&レスリングがベースのパアルイはパンチ、ロー、そしてバック奪取と攻撃力はある一面、守りが脆いという欠点を併せ持つ。現在はラスベガス在住でロバート・ドライスデールの指導を受けており、如何に守備力が上がっているのか。

クニツカヤの方は打撃&ガードからの関節技を仕掛けるという戦い方で、ポジションを取って削っていく現代MMAとは一線を画していた。その彼女もジャクソン&ウィンクルジョンMMAでトレーニングを詰むようになり、レスリング力が攻防ともに強化されていることが予想される。サブミッション=一発頼りでないファイトをクニツカヤが心掛け、パアルイに防御力がついていれば、勝負の行方は打撃が左右することになるか。

となれば、鍵の握るのがクニツカヤの蹴りだ。キックを有効に駆使できればクニツカヤが優位に立てるだろうが、その一方でキャッチされテイクダウンを許せばパアルイの望むグラウンド戦に持ち込まれる。クニツカヤは打撃&スプロールに徹底し長期戦、パアルイはテイクダウンから早いラウンドで一本を狙うことでベルトに近づく──そんなバンタム級王座決定戦だ。

■Invicta FC25対戦カード

<Invicta FC世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
ヤナ・クニツカヤ(ロシア)
ラケル・パアルイ(米国)

<ストロー級/5分3R>
リヴィア・ヘナタ・ソウザ(ブラジル)
ジャナイザ・モランディン(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
アレクサ・コナーズ(米国)
カタリナ・リナー(ドイツ)

<ストロー級/5分3R>
シャロン・ジェイコブセン(米国)
カリ・ロビンズ(米国)

<ストロー級/5分3R>
ミランダ・マーヴェリック(米国)
ギャビ―・モレノ(米国)

<アトム級/5分3R>
紫乃バンフース(米国)
アリス・アンダーソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
アンバリン・オー(米国)
サラ・クレツカ(米国)

<フェザー級/5分3R>
シェイアナ・リンコン(米国)
コートニー・キング(米国)

<フライ級/5分3R>
シェリー・ムラスキ(米国)
トレイシー・コルテズ(米国)

<アトム級/5分3R>
アシュリー・メディーナ(米国)
ジュリアン・ディコージー(米国)

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