【Titan FC45】殴られても前に出続けたバラルトが、『?』な判定勝ち。ホゼ・トーレスへ挑戦決定!!
<フライ級/5分3R>
グスタボ・バラルト(キューバ)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ホルヘ・カルボ・マルチン(コスタリカ)
頭一つ以上の身長差がある両者、サウスポーの構えから懐に入ってフックを振るうバラルトをカルボが右で迎え撃つ。ケージにカルボを詰めて、テイクダウンを決めたバラルトはパスを狙いつつ左のパンチを落とす。潜りからスクランブルに持ち込んだカルボだが、一旦バランスを崩したバラルトがすぐにダブルレッグでリバーサルに必要する。パンチを受けながら立ち上がったカルボは、リーチの差が邪魔になったかのようにボディロックから一気にテイクダウンを奪われる。
パンチは落とすが、抑えは十分でないバラルトはカルボに立たれて、右ハイを受けそうになる。二段蹴りから踏み込んだバラルトは、距離を取り直す左ミドルを蹴っていく。カルボは前蹴りも、バラルトが左フックから左右のフックを足を止めて振り回す。カルボもこれに応じると、バラルトはシングルでリフトアップ、スラムで初回を締めくくった。
2R、バラルトの左フックを右フックで迎え撃ったカルボが、右ストレートを当てる。思い切り左フックを放り込むバラルトは、空振りが続いても体を反らしてシングルレッグ、大きく担ぎ上げてテイクダウンに成功する。太い首をギロチンに捉えようとして外されたカルボは、三角絞めに。持ち上げて叩きつけたカルボは、腕を伸ばされそうになりながら危機を脱する。
グラウンドの状態でレフェリーが何やら指示をだし、背中を向けたまま無防備になった場ラルトはバックを許す。すぐに胸を合わせたバラルトだが、組んでいったところでギロチンに捉えられる。顔を真っ赤にして、カルボを振り落としたバラルトはスタンドに戻ると、ボディからパンチの連打を被弾する。打たれても前に出続けるバラルトに大きな声援が集まった。
最終回、飛び込んで左フックを打ち込むバラルト、カルボは左ジャブで突き放し前蹴りを蹴っていく。さらに右ストレートを打ち込むと、バラルトはシングルからボディロックでテイクダウン。ギロチンを嫌がり、試合がスタンドに戻るとカルボが右ストレートを2発連続でヒットさせる。シングルのフェイクから右を当てたバラルトは、ここでも左を振り回すが、空振りに終わる。
シングルレッグ、ボディロックに移行してバラルトがケージに押し込む。左に回って離れたカルボが右を当て続ける。さらに左フックを当てられたバラルトは、それでも下がらず組んでバックに回り込む。後方への投げでテイクダウン、サイドを取ったバラルトに対し、右を差したカルボが立ち上がる。ともに疲れが目立つなか、試合は残り30秒に。カルボは左ジャブから右ストレート、ワンツーとパンチを当て続ける。バラルトも最後までフックを振り回し、キューバ系の観客が後押しをした。
あれだけ殴られながら、最後まで前に出続けたバラルトだが、2Rと3Rは落としたか。果たして、スプリットに割れバラルトに凱歌が挙がった……。ここでタイタンFCフライ級&バンタム級王者のホゼ・トーレスが2つのベルトを巻いてケージへ。バラルトが一つを奪い取ろうとしたが、笑顔でトーレスが堅守。次期フライ級チャレンジャーが決まった。