【UFN117】UFC世界フェザー級王者マックス・ホロウェイ─02─「マクレガー×メイウェザー?」
【写真】1階級のチャンピオンが到達点ではない。そんなホロウェイだ(C)MMAPLANET
7日(月)、東京都港区のカルペディエム三田で9月23日(土)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるUFC Fight Night117「Shogun vs St.Preux 2」に出場する阿部大治、朱里の両者、そして同大会のためにPR来日を果たしたUFC世界フェザー級王者マックス・ホロウェイ、さらにUFC殿堂入りを果たした桜庭和志の出席の下プロモーション・イベントが行われた。
ここでは6月にジョゼ・アルドを破り、UFC世界フェザー級王座を統一したマックス・ホロウェイとの一問一答の模様、その後編をお届けしたい。
UFC世界フェザー級王者はコナー・マクレガー×フロイド・メイウェザーをどのように捉えているのか。
<マックス・ホロウェイとの一問一答Part.01はコチラから>
──時間が解決する……その時間を過ごしたジムは、MMAを始めてから同じ場所なのでしょうか。
「ジムはUFCで戦うようになってから、ずっとグレイシー・テクニックスで練習し続けている。あと打撃はレガシー・ムエタイだ。それ以前や今もジムだけでなく、多くのガレージでトレーニングはしているよ」
――ガレージで練習、今もハワイの伝統は続いているのですね。メインランドのメガジムとは対照的です。
「まぁ、そういうジムが必要なファイターもいるだろう。俺はハワイの小さな、ファミリーのようなジムが性に合っている。どっちが正しくて、どっちが間違っているというわけじゃない。どっちがフィットするかだ。
人それぞれ性格も違うし、戦い方も違う。練習方法も違うだろう。俺にはハワイのやり方で効果が出ている。大切なのは設備やスタッフでなく、結果が残せているかどうかだ」
――その軸にグレイシー・テクニックスがあるわけですね。
「俺、コーチ、チームメイトが常に歩調があっている。見ている先も同じだ。ノリが来た時も、きっと同じように感じたんだろう。彼も随分と俺たちのチームを気に入ってくれていたよ。
まぁメガジムがフィットする時期もあるだろうし、そこからスモールジムに戻ってくる場合もある。1人の人間でも、必要な練習環境が永遠に同じというわけでもない。ただし、俺にとっては今の環境がこれまでのところベストなんだ。
なんといってもハワイの気候が最高だからな(笑)。ハワイはベストだ。日本に初めて来たけど、日本には日本の気候がある。俺にとってそういう意味でもハワイが一番だ」
――今回はUFC 日本大会のPRでの来日となりましたが、日本のMMAに関してどのような印象を持っていますか。
「PRIDE、そしてK-1はアメージングだった。ファンがMMAを分かっているよね。静かに見て、見ごたえのある攻防で拍手をする。俺からすると、ちょっと奇妙な感じもするけど、コーナーマンの指示は聞こえやすいだろうな。そして食べ物が最高だ(笑)。MMAの話じゃないけど」
――ところでマックスはフェザー級王座を目指していた時、コナー・マクレガーとの再戦をアピールしていました。その彼がフロイド・メイウェザーJrとボクシング対決を行います。これはUFCの世界戦より、ボクサーとボクシングを戦う方がビッグビジネスであることを示しました。
「相手がベストボクサーで、マクレガーがMMA界最大のスター選手の1人だから、そういう風にビジネスが成り立つ。フリークショーだ。でも、大きなビジネスになるしコンバットスポーツ界全体にとって良い話だろう。
何よりファンがマクレガー×トニー・ファーガソンより、メイウェザーとのボクシングマッチを見たがっている。つまり、そういうことだ。戦うべきして、戦うことになったんだ。そして、マクレガーはメイウェザーとボクシングを戦ってなお、ファンはその勝敗を気にしているんだ。
俺もそんな機会があったら戦うよ。当然だろう。俺はMMAファイターだ。どんなファイトでも戦える。それを証明する機会になる」
――では世界フェザー級チャンピオンとしてマックスの次のターゲットは?
「どうだろうな……。UFCが何を求めてくるのか。彼らがどう考えているのか、連絡を待っているところさ。ライト級でも、ウェルター級でも、ミドル級だってUFCが戦えっていうなら誰とでも戦う。それに俺はマクレガーとデニス・ベルムデスに負けている。借りを返したいやり気持ちは常に持ち続けている」
――マックス、お疲れのところありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。
「希望も踏まえてUFCは来年にはハワイでイベントを開くだろう。そうなったら、日本の皆はハワイに来るのが大好きだし、ハワイで俺の試合を見てもらいたい。Uダナ・ホワイトに『ハワイでUFCを開け』って、日本のファンもプッシュしてくれ。
その前に9月23日、UFC JAPANだ。クラウジア・ガデーリャは野獣だ。そしてマウリシオ・ショーグン、レジェンドのファイトを見届けてほしい。OSPの試合は盛り上がること間違いないから!!」
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