【HEAT40】どうした、ボブ?? 打ち合い避け、投げを許してイ・サンスにヘビー級王座譲る
15日(土)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で行われたHEAT40レビュー。5階級のMMAタイトル戦の模様──第2弾はヘビー級級王座決定戦、イ・サンス×ボブ・アームストンロング戦をお伝えします。
<HEAT総合ヘビー級王座決定戦/5分5R>
イ・サンス(韓国)
Def.3-0
ボブ・アームストロング(ニュージーランド)
豪腕が売りのボブ。左に回りながら、強烈な左ロー蹴っていく。ケージ中央のイ・サンスが前に出ると、ケージ際を素早く移動する。右ローを入れたボブの左から右のフックを被弾したイ・サンスは背中を向けて距離を取り直す。ボブはここで攻め急がず、距離を取り直してローを蹴り、イ・サンスが組んでケージに詰める。この展開で初回は終わった。
2R、感触を掴んだがボブは左から右を思い切り振るい、さらに右オーバーハンドを見せる。勝負を決めに行った感のあったボブだが、イ・サンスが受けて立つと頭を下げてパンチを被弾。逆に背中を見せて、走って距離を取り直す。ここからボブのペースが変わった。
距離を取り、ローこそ蹴っていくがパンチは単発、距離が近付くと頭を下げてパンチを放ち、必死で離れようとする。そこを組んでいくイ・サンスがケージに押し込む。ブレイクが掛かり、イ・サンスがボブの打撃を恐れなくなった。
3R、左に回るボブ。中央に陣取るイ・サンス。両者に対し、レフェリーから攻めるように注意が入る。前に出るイ・サンス。ボブは単発の打撃の交換後に、ケージに押し込まれた状態でラウンド終了を迎えた。
4R、いよいよ足を使って間合いを図る展開が目立ってきたボブに対し、レフェリーが強い口調でコーションを与える。再開後、イ・サンスはボブの右フックに右クロスを合わせ、下がったボブを金網に押し込むと、首を抱えて払い腰でテイクダウン。そのまま袈裟&ストレートアームバ―、さらにパンチを攻め込んだ。
5R序盤はやや距離が詰まったものの、ボブがサークリングを繰り返し、レフェリーが注意。勝利を呼び込むためにもKOが必要に状況で、前に出たボブだが再び同じ投げを食らう。ここではケージを蹴ってスクランブルに持ち込んだボブだったが、金網に押し込まれタイムアップに。
途中で拳でも壊しでもしたのか、そう思わせるほどパンチ勝負に出られなかったボブは、0-3で敗れイ・サンスがヘビー級のベルトをその腰に巻いた。