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【Deep Cage】石司晃一とフェザー級王座決定戦、上迫博仁─02─「空回りさせてやりたい」

Uesako【写真】高野優樹、魚井フルスイング、そして北岡悟と。北岡は「去年の年末、あそこで打ち合えたのは上迫君との練習があったから」と言っていた (C)MMAPLANET

15日(土)に東京都文京区・後楽園ホールで開催されるDEEP CAGE IMPACT 2017で石司晃一とフェザー級王座決定戦を戦う上迫博仁インタビュー後編。

相手を空回りさせる打撃。ついにドミンク・クルーズのシャッフルに留まらず、コディー・ガーブラントのダック&スウェイまで取り入れた打撃が如何に作られているのか、上迫が語った。

<上迫博仁インタビューPart.01はコチラから>


──そんな印象を持つ石司選手に対して、上迫選手はどのように戦いたいと思っていますか。

「真っ向勝負をしようとは思っていないですし、気持ちと気持ちのぶつかり合いをしようとも思っていないです。受け流したいですね。ワハハハハ。ガァッと来たら、『どうぞぉ』って空回りさせてやりたい。イメージとして」

──このところ積んできたストレスを与える戦い方ですか。

「その通りです。精神的に上手くいかない状況に置き続けたいですね(笑)」

──その戦い方を究めていくと、相手の心理を読むこともできるようになるのでしょうか。

「なんかできなくなって強引になってくるとか、そこは感じとることができるようになってきました」

──なるほどぉ。ただ、水を差すようですが……上迫選手は一発貰うと、むきになって打ち合ってしまう印象もあります。

「そうなんです。それがあるので、そこだけは気を付けないといけないって思っています(笑)。長倉さんとの試合でも一発貰って、くっそおと思ってやっちゃたんで。だから練習でも、パンチを受けてもそうならないようずっと心掛けています。自分が空回りすると、一番良くないので。平常心、冷静に戦います」

──その練習はHERTS中心に?

「ほぼ、ここだけです」

──打撃に関しても?

「ハイ。打撃もここでやっています。火曜日のプロ練習には本当に色々と強い選手が来てくれて、先輩たちが稽古をつけてくれるので助かっています。シュートボックスなのですが、一番良い打撃の練習にもなっています。

特には金原(正徳)さんには……バンタム級なのに本当に強いです。金原さんがガンガンとプレッシャーを掛けてきてくれるので、自分の打撃を伸ばすことができました。あと北岡の組みへの圧力。この火曜日のMMAスパーリング以外では、打撃はほとんどやっていない。シャドーぐらいなんです」

──それは興味深いです。

「シャドーで作って、火曜日に実戦というイメージです。火曜日の練習がないと試合でビビってしまいます。試合に向けて、強い心を創ることができる練習なんです。試合前に『俺はあの人達と練習しているんだ。対戦相手は、そこ以上なのか?』って考えると、凄く自信になります。ここの練習をやって、これ以上はないだろうって思えます。

それにDEEPには高野優樹、江藤公洋と3人で出ることが多くて。修斗やパンクラスに出ている選手もずっと継続して試合があるし、何気に誰も間隔があくことなく、HEARTSとして良い流れで練習ができています。HEARTS自体が上がっています。僕が良いのも変ですけど、良いジムになっている(笑)。

だからこそ、ここで僕がHEARTS初の主要団体のチャンピオンになり、さらに良い流れを作りたいです。1人チャンピオンが出れば、一気に続いてくれそうですし。皆が強くなれば、僕もより強くなれますから」

──そのような大切な試合、ここに注目してほしいというところがあれば教えてください。

「打撃ですね。他の選手と同じことをやっているつもりはないです」

──上迫クルーズ発展形ですか。

「今は何ですかね。コディー・ガーブラント的なオーソでガンガンいって、あとはダッキングとスウェイだとかやってやろうかなって(笑)。まぁ、相手次第だすけど、そういうこともできますし、シャッフルしていくのも有りです。どんなところでも、打撃では負けたくないですね」

──ダックアンダー&スウェイ、シャッフルにしても軸が乱れないことが大切だと思います。その辺りに関してフィジカル、スタミナも磨いてきましたか。

「軸が乱れると、自分の方が疲れますからね。そこも含めて、シャドーで作っています。シャドーでいけると、実戦もいけます。なのでシャドーでトコトン作り込んでいます。

頭の中で描いた動きを、体に落とし込む。だから、それほど強度の高いスパーをする必要もなくて。もともとスパーは好きでもないし(笑)」

──いやぁ、ますます試合が楽しみになってきました。

「ハイ、、独特な打撃を見てほしいです」

■Deep Cage Impact対戦カード

<DEEPウェルター級王座決定戦/5分3R>
長谷川賢(日本)
住村竜市朗(日本)

<DEEPフェザー級王座決定戦/5分3R>
上迫博仁(日本)
石司晃一(日本)

<DEEPメガトン級選手権試合/5分3R>
[王者]シング・心・ジャディブ(インド)
[挑戦者]ロッキー・マルチネス(グアム)

<ライト級/5分2R>
江藤公洋(日本)
ジョン・ソクチャン(韓国)

<女子47キロ/5分2R>
しなしさとこ(日本)
太田千秋(日本)

<バンタム級/5分2R>
高野優樹(日本)
窪田泰斗(日本)

<フライ級/5分2R>
石橋幸太(日本)
聡-S DATE(日本)

<ストロー級/5分2R>
村元友太郎(日本)
川原波輝(日本)

<オープニングファイト バンタム級/5分2R>
小川顕広(日本)
白川“Dark”陸斗(日本)

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