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【Shooto】オニボウズに敗れ、初黒星を喫した覇彌斗─02─「1人では強くなれない」

Hayato in Burst【写真】広島県福山市のBurst。この空間が覇彌斗を強くする(C)MMAPLANET

25日(日)、大阪府浪速区のエディオンアリーナで開催されたプロフェッショナル修斗公式戦でオニボウズと事実上、修斗フライ級タイトルコンテンダー決定戦に挑み、キャリア初の黒星を喫した覇彌斗インタビュー後編。

初めての敗北にも、すでに前向きになっている彼は、常に応援してくれる周囲へ感謝の気持ちを持ち続けている。

<覇彌斗インタビューPart.01はコチラから>


──それだけ練習に付き合ってくれた人達がいる、そこが今回の悔しさの大部分を占めているようですね。

「本当に情けないし、申し訳ないです。負けたことは悔しいです。でも、支えてもらっている人達に対する申し訳ないという気持ちや情けないという想いの方が強いです。

佐々木さんメグさんとも経験値の差であったり、引き出しの少なさだったりという部分で話をしました。改善点はいくらでもあるので、次に向けて穴埋め作業をして──この悔しさを忘れずに試合に出ていくときは、もっともっと強くなっているよう努力します」

──デビューから一気にタイトル戦線まできましたが、ここで一旦立ち止まることになります。

「自分のなかでは目指しているところはチャンピオンだったので、早いも遅いもないと思ってやってきましたが、今回はやはり経験の差は感じました」

──その経験という部分、どのように積んでいこうと考えていますか。実際に修斗ではランキングは既に最上位に近いです。

「とにかく練習で穴埋めの作業をして、その練習に対しても意識を変えて取り組んでいきます。そこから変えることで、経験値も上がるかと思うし。考え方を変えることで、違った自分になれるかと。試合に関してはチームで相談していきます」

──現時点において、練習で新たに取り入れたいモノなどはありますか。

「この間、唯一良かったのは練習していたストレートが何回か入って、そこだけは手応えは掴めました。少し自分でも打ち合いができるんじゃいかと思える部分もあったので、これまでのフィジカルでやってきたところからMMAで勝てるように練習を積んでいきたいです。フィジカルだけだと、ここまでかと思います」

──田丸匠選手の負傷欠場はありますが、南出剛選手や中村優作選手が修斗フライ級戦線に加わってきそうです。

「このなかで勝って生き残っていけないと、先には進めない。篩に掛けられて落ちるとそこまで。それは自分次第なので、その状況で勝ち上がるだけです」

──ある意味、今回の負けは今後のために必要だったかもしれないですね。

「そうですね、あの負けがあったから今があると言えるようにならないといけないです。試合が終わって、チームで話して──そういう気持ちになっています。そういう環境にあることを感謝しています。だからこそ、もっともっと自分は強くなっていけます」

──扇久保×オニボウズが実現すれば、覇彌斗選手としてどちらに勝ち残ってほしいですか。

「願望はオニボウズ選手に勝ってほしいです。その一方で一ファンとしてこの試合をみると、扇久保さんが勝つんだろうなって思います。その勝ち方に注目したいです。でも、自分のためにも応援しているのはオニボウズ選手です(笑)」

取材が進むと笑顔も見せるようになった覇彌斗(C)MMAPLANET

取材が進むと笑顔も見せるようになった覇彌斗(C)MMAPLANET

──日本人のフライ級ファイターである覇彌斗選手に伺います。20歳の井上直樹選手がUFCで勝利したことをどのように捉えていますか。

「井上選手は普通に凄いと思います。自分も彼のようになりたいですし、手が届かないとは考えていません。自分は足らないところだらけですが、彼のように頑張っている同世代がいるので、自分も後に続かないといけないです。

とにかく、これだけ応援してもらっているので強くならないと。在り来たりな言葉ですが、1人では強くなれないです。これからも応援してもらって、強くなります」

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