【Bellator180】ドゥグラス・リマが、ロレンツ・ラーキンに競り勝ち王座防衛成功
<Bellator世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
ドゥグラス・リマ(ブラジル)
Def.3-0:50-45.48-47.48-47
ロレンツ・ラーキン(米国)
まずリマの右ローが空振りに。続くローが軽く当たる。ラーキンの素早いジャブにリマが右ロー、ラーキンも左ローを返していく。リマは奥足、ラーキンは前後両足でローを蹴る。リマの方が手が多く、距離を探る。受けて隙狙いのラーキンが、いつ自ら踏み込むのか。左からラーキンが右をヒットさせる。
間合いは外したリマがローを返し、ラーキンはスイッチを織り交ぜる。左をかぶせていくラーキンがワンツー、ジリジリと前に出るリマが右アッパーから左を伸ばしケージ際でクリンチに。直後に初回が終わった。
2R、右ミドルハイ、右ローをリマが蹴る。ラーキンの右をバックステップでかわし、アッパーをブロック。右を伸ばした王者、直後に両者の拳が交錯する。ラーキンが前に出てワンツーから蹴りへ。続くローをリマがしっかりとチェックしている。待ち受けている感じの王者、そこを突破しようとする挑戦者が右フックをヒットさせる。
動きが落ちたリマだが、ラーキンのラッシュに右アッパーに続く、左フックを打ち込み形勢逆転のダウンを奪う。ガードを取ったラーキンに対し、リマはパウンド、立ち上がってパスに成功する。左腕を差して立ち上がったラーキンだが、動きがやや遅くなっているか。残り90秒、リマは前蹴りをさばき圧力を強めるとワンツー。ラーキンも右を返す。前に出てきたところえ右を狙った王者、強烈なローを入れて2Rを取った。
3R、左ジャブを当て、右ローを蹴りこむリマ。ラーキンはプレッシャーを跳ね返せなくなってきたか。引き続き左ロー、右ミドルを見せた王者に対し、ラーキンが回るようになる。サウスポーに構えたラーキン、ローが効いてきたか。構えが変わっても前足を蹴るリマに対し、ラーキンは踏み込めない。ラーキンの左ハイに、リマは右ミドル。王者の踏み込みのフェイクに反応するチャレンジャー。終盤に向け、トーンを落とした両者。それでも試合を支配しているのはチャンピオンだった。
4R、リマが重い右ローを蹴り、左ジャブを伸ばす。細かいジャブを出すラーキンに、左をかぶせるリマは飛びヒザでバランスを崩すと、距離を詰めたラーキンが左ミドルを当てる。ラーキンの右、リマの左が交錯し、ラーキンは左前蹴り、関節蹴りを繰り出す。手数が増えたラーキンは動きが盛り返し、距離をつめていく。しかし、押されるように後方に崩れると抑えたリマがパンチを落とす。ケージを背にして立ち上がったラーキンが、ラウンドを取ったか。
最終回、笑みを浮かべたラーキンにリマが左ローを蹴っていく。右フックを放つラーキン、リマは右ストレートを伸ばす。ラーキンが前に出て、ダブルの右ジャブから左ストレート。よけたリマが右ストレートを返す。ラーキンはスピニングバックキックを繰り出し、街の態勢のリマもワンツーで前に。ならばとショートからハイキック、ボディを見せたラーキンが手数でチャンピオンを上回る。
残り2分、左の相打ち、リマが左も前進したラーキンが左ハイ。キャッチにかかるリマはテイクダウンを奪えず、またもラーキンが左ハイを狙う。オーソに戻すようにもなったラーキンにリマがロー。下がらないチャレンジャーが構えを小刻みに変えて、躍動感を演出する。リマは最後までパンチが空振りし、この回も落とした可能性がある。
2Rと3Rは王者、4Rと最終回はチャレンジャー。様子見の初回は圧力がリマだったが、鋭い右をラーキンが入れている。さらにいえば2Rが10-8の可能性はあるのか。
果たしてジャッジの結果は3-0でリマが王座防衛に成功し、「本当にタフなファイターってものを教えてやるよ」と次期チャレンジャー、ローリー・マクドナルドを挑発した。