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【Shooto】対戦相手が二転三転も前田吉朗「前田吉朗の一人舞台になりますよ」

Maeda【写真】前田は『お前は誰にでも対応できるんか』と対戦相手が決まらなかった日々も自分自身への挑戦に切り替えて乗り越えた(C)KAORI SUGAWARA

明日25日(日)、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育館・第2競技場)で開催されるプロフェッショナル修斗公式戦で田丸匠、南出剛と対戦相手の変更が相次ぎ、前田吉朗はキム・ヨンハンと対戦をすることとなった。

昨年4月にランボー宏輔戦で修斗公式戦、初参戦&初勝利も1月に覇彌斗と大切を微妙な判定で落とした。仕切り直しの一戦は2年ぶりとなる地元・大阪での試合、その意気込みを訊いた。


──計量を終えて調子はいかがでしょうか。

「全然良い感じですね」

──対戦相手が2度も変更となりましたが、モチベーションへの影響はありましたか。

「いやあ……。影響がないって言ったら嘘なんですけど、相手が代わってどうのこうのっていうより、試合がなくなるんじゃないかっていう不安が先に来ました」

──田丸選手の欠場の連絡はどのタイミングだったのでしょうか。

「(大会の)10日くらい前に田丸が車にはねられたという連絡が来て、その時点で『えっ?!えっ?!!』ってなるじゃないですか。それでも10日あるなら誰か見つけてくれるだろうと思って、その週をまんじり過ごしました。

それが追い込みの最後の週だったんですけど、合宿のために東京まで来たことに対して意味を無くすようなことにはしたくないんで、試合があってもなくても、どっちにしても『ここまで来たんは田丸に勝つためはもちろんのこと、仮に試合がなくなっても、自分が強くなるために来たんや』って自分に言い聞かせながらました。

そういう気持ちに切り替えて、東京で練習を続けたら、全然よかったです。そうしたら南出選手が名乗り出てくれました。『よっしゃー試合がデキるわ』と思って頭を南出選手に切り替えて映像を見たりして、『よし。もう万全や。映像も見たし体重も問題ない』と思っていたんですが──水曜の夕方くらいに南出選手の欠場の連絡が来たんです。

主催者にはこの時点で探すのは厳しいけど、『試合がしたいんで、どうにか誰か相手を探してくれ』って言いました。

それは田丸の時から一緒なんですけど、彼の欠場の時も『2キロオーバーくらいだったら全然やる。2キロオーバーでもやらしてくれ』って言ってたんですけど、もしかしたら56.7キロでも現れる可能性があるんで、一応、減量は続行していました。

減量も続行というか、キープするくらいの状態だったんで、そんなに苦しくなかったです。木曜の夕方くらいに体重が決定してから『試合がある。よし、とりあえずうどんでも食おう!』って言って食いに行きました」

──最終的に56.6キロ以下契約が58.7キロ契約となりました。

「(契約体重の変更は)良くはないですよね? 良いって思うことはないですけど、今日の体調で言えば、いつもする苦労、昨日する苦労、今日の朝する苦労を一切せずに食べながら調整を出来て、しかも、今日の朝も計量前なのに食べてから計量会場に来られるぐらいの体重でした。

『なんかすごく良くない?!』って自分でも思うくらいめちゃくちゃ良い状態だと思ってます」

──つまり体重は56.7キロの状態を作ってから2キロ戻したりカバーが出来たような状態ということでしょうか。

「朝起きて58.2キロとか、58.3キロくらいだったんで、最後に水抜きしてもう一つ落とすっていう感覚だったんですけど、それをせんでもよかったんです」

──対戦相手は最終的にキム・ヨンハン選手に決まりました。情報も少ないかと思います

「いきなり相手が代わって、また相手が代わったんで、要は『お前は誰にでも対応できるんか』っていう戦いじゃないですか。相手が誰とか抜きで、お互いで決めた体重の中で、同じ条件でやってるわけやし。体重を落としてあとはもう、お前らどっちが強いんやっていうだけの話なんで、対策もクソもないです」

──前回対戦した覇彌斗選手がランキング1位のオニボウズ選手と同じ大会のメインで試合をします。意識することはありますか。

「全くないです。特に何にも気にすることもないですね。全然イケるんでどっちでも良いです。どっちが勝ってもどっちが負けても、僕の中に覇彌斗が勝ったら再戦、オニボウズが勝ったらどっちが大阪で一番強いんやっていうストーリーが出来るんで」

──以前はパンクラスを主戦場とし、昨年から修斗を主戦場としています。気持ちに変化はありますか。

「あんまり何も変わらないですよ。今まで色んなところで戦いながらWEC行ったりDREAM行ったり、PRIDE武士道にも行ったりしてたんで。どこで戦うんも結局同じ試合で、戦うっていうだけです。ただ、今回、大阪っていうので全然気持ちの乗り方の違いは感じてますね。

自分の取り組みがいつも以上にいっつもこんくらいやっとけよっていうくらい、日常生活からしっかりしてるんですよ」

──どのような部分でそれを感じるのですか。

「僕は走るの嫌いなんですよ。でもちゃんと走ってます。細かいところもしっかりやって来てるんで、もうバッチリです!!」

──では最後に明日の意気込みをお願いします。

「2年ぶり久しぶりの大阪っていうこともあるし、こうやってしっかり試合ができるっていう幸運に恵まれたので、『明日の主役はやっぱり俺やな』っていう気持ちです。大阪っていう中だったら完全に『前田吉朗の一人舞台になりますよ』っていうところを見せたいです」

■ プロ修斗公式戦 計量結果

<フライ級/5分3R>
オニボウズ: 56.4キロ
覇彌斗: 56.5キロ

<フェザー級/5分3R>
タクミ: 65.7キロ
青井人: 65.4キロ

<58.7キロ級/5分3R>
前田吉朗: 58.4キロ
キム・ヨンハン: 58.4キロ

<キッズ修斗33キロ契約/3分1R>
島田太陽: 29.8キロ
澤田孝希: 32.1キロ

<フェザー級/5分3R>
武田飛翔: 65.6キロ
高野明: 65.8キロ

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎: 56.5キロ
福田龍彌: 56.7キロ

<ストロー級/5分3R>
ニシダ☆ショー: 51.5キロ
マッチョ“ザ”バタフライ: 52.2キロ

<バンタム/5分3R>
エダ“塾長”こうすけ: 61.2キロ
ダイキ・ライトイヤー: 61.2キロ

<インフィニティリーグ2017フェザー級/5分2R>
山本健斗デリカット: 65.7キロ
TOMA: 65.7キロ

<バンタム級/5分2R>
中本 龍平: 60.9キロ
土肥“聖帝”潤: 60.5キロ

<ストロー級/5分2R>
小堀貴広: ――キロ
小巻洋平: 52.0キロ

<女子アトム級/5分2R>
檜山美樹子: 47.1キロ
佐藤絵実: 47.6キロ

<2017年度新人王決定トーナメント2回戦バンタム級/5分2R>
ピットブルタカシ: 61.0キロ
山城翔: 61.0キロ

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