【RFC39】黒部三奈と女子アトム級王座を争うハム・ソヒ 「楽しみながら戦います」
【写真】インタビュー終えたハム・ソヒはTEAM M.A.Dのチームメイトとリカバリーの食事へと、計量会場を後にした(C)KAORI SUGAWARA
6月10日(土・現地時間)、韓国はソウルのチャンチュン体育館で開催されるROAD FC39で、5連勝中のDEEP JEWELS第5代アトム級王者の黒部を迎え、初代女子アトム級王座を賭けて戦うハム・ソヒ。
韓国女子MMA界のパイオニア=ハム・ソヒは第2代DEEP JEWELSフェザー級王座(現アトム級)を2013年に獲得し、翌2014年に2度目の防衛を果たした。防衛後にUFCとの契約が発表され、UFCでは1階級上のストロー級で参戦したものの、1勝3敗と苦戦を強いられる。今年初めにUFCをリリースとなり、3月に女子MMA定着の息吹が感じられるロードFCと契約したことが発表された。
今回は一昨年11月のUFC以来、母国で迎える1年半振りの試合を本来のアトム級で戦うこととなる。5連勝中の黒部を迎えてタイトル戦に挑むハム・ソヒに意気込みを訊いた。
──本来の階級に戻しての試合ですが、減量は順調でしたか。
「計量が終わってやっと試合ができるのと、食べることができるので嬉しいです。UFCで一つ上の階級で戦っていたので、上げていた分の体重を戻すのが辛かったですけど、ちゃんと的を合わせることができました」
──ロードFCと契約後、第1戦目が新設された初代アトム級王座戦になりました。対戦する黒部三奈選手は以前、ハム・ソヒ選手が保持していたDEEP JEWELS アトム級の現王者です。
「大きなチャンスをもらって、一度は引退しようと思っていた気持ちが打ち消され、もう一度、一生懸命やろうと思いました。私が前のチャンピオンで、黒部選手は今のチャンピオンです。新旧王者で戦うことになるので、面白くなると思います」
──黒部選手はハム・ソヒ選手の打撃を非常に高く評価し、警戒しています。
「私は自分自身のことをそういう風には思っていません。黒部選手も長いキャリアがあり、戦績を重ねてきているので、大きな実力差はないと思います」
──韓国の大会のベルトを外国人選手と争うことになりますが、ベルトを韓国に保持したいという気持ちもあるのではないでしょうか。
「『韓国のベルトだから』という気持ちはありますが、私もJEWELSで試合をしていたこともあります。日本が大好きですし、日本人選手のことも尊敬しています。なので、『日本人選手だから』という気持ちはありません。自分が前チャンピオンだったところの王者と戦うからこそ面白くなると思います」
──明日はTEAM M.A.D所属のチームメイトのキム・ドンヒョン選手もUFCで試合をしますね。試合に向けて一緒に練習されたのでしょうか。
「体がぶつかっていなくても一緒の空間で練習できるということだけで、相乗効果が生まれていると思います。本当に良いことだと思います」
──それでは最後に意気込みをお願いします。
「また日本でも戦いたいと思っています。多くの日本の皆さんに見てもらいたいです。今までの試合のように、明日の試合も楽しみながら戦います」
■RFC39計量結果
<Road FC女子アトム級王座決定戦/5分3R+Ex1R>
ハム・ソヒ : 48.4キロ
黒部三奈: 48.2キロ
<無差別級/5分3R>
ミョン・ヒョンマン: 116.9キロ
アオルコロ: 157.1キロ
<女子無差別級/5分2R>
世Ⅳ琥: 83.1キロ
チョン・ソンユ: 64.8キロ
<フライ級/5分3R>
ムン・ジェフン: 57.5キロ
朝倉海: 57.3キロ
<ライト級T最終予選/5分3R>
キム・スンヨン: 70.4キロ
ラファエル・フィジエフ: 70.3キロ
<無差別級/5分R>
シム・ユンジェ: 125.3キロ※シム・ゴンオから改名
キム・チャンヒ: 162.6キロ
<80キロ契約/5分3R>
チャ・インホ: 80.3キロ
ラ・インジェ: 80.4キロ
<フェザー級/5分2R>
キム・セヨン: 65.8キロ
イ・ジョンヨン: 66.0キロ
<ライト級T中国予選 /5分2R>
バオ・インカン: 70.1キロ
ジュマビエク・ハビティ: 69.6キロ
<女子アトム級/5分2R>
ホ・ユンハ: 49.7キロ→49.4キロ
荒井みか: 48.8キロ→48.5キロ
<バンタム級/5分2R>
キム・ヨング: 61.6キロ
ヤン・ジェウン: 61.4キロ
<ライト級/5分2R>
イム・ビョンハ: 70.4キロ
キム・ヨハン: 70.1キロ
<ウェルター級/5分2R>
スチュアート・グッチ: 77.4キロ
イ・ジンギュ: 77.1キロ