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【WJJC2017】ストップ・ザ・バッハの二強=オターヴィオ・ソウザ&ガブリエル・アルジェス=ミドル級

Souza & Arges【写真】オターヴィオ・ソウザとガブリエル・アルジェス、誰がこの2人にストップをかけるか(C)MMAPLANET

1日(木・現地時間)から4日(日・現地時間)にかけて、米国カリフォルニア州ロングビーチのカリフォルニア大ロングビーチ校内ピラミッドにて、IBJJF主催のブラジリアン柔術世界選手権が行われる。今年度における各階級、そして無差別級における競技柔術世界一を決定するこの大会。今回はミドル級の見所をお届けしたい。


前回ワンツー・フィニッシュを決めた、オターヴィオ・ソウザとガブリエル・アルジェスのグレイシー・バッハコンビが今年も本命か。すでに世界を3度制覇しているソウザは、今年のパン大会の準決勝でもライバルの一人、ヴィトー・オリヴェイラ(GFチーム)を僅差で下すと、決勝では新鋭のイサッキ・バイエンス(アリアンシ)から跳び三角絞めで一本勝ち。健在ぶりを示している。

もう一人の本命アルジェスは、アブダビ・ワールドプロ大会に参戦。準決勝のバイエンス戦で50/50から背中を取りかけて制すと、決勝では同門のエドウィン・ナジミを下して優勝。高い身体能力から繰り出されるダイナミックなトップゲームと下からのスイープ力、そして極めの力とどれも世界屈指のものを誇り、現在全階級の中で最も見応えのある試合をする選手の一人といえるだろう。

一昨年の世界王者のクラウジオ・カラザンスの名前がリストに見当たらない今回、この強力なバッハ・コンビに待ったをかける存在として注目したいのは、やはり上述のバイエンス。今年のパン大会準決勝でレジェンドのホムロ・バハウを下して世界を驚かせた新鋭は、続くアブダビ・ワールドプロのブラジル予選でもホベルト・サトシ・ソウザやルアン・カルバーリョといった世界的実力者に完勝している。

また同じアリアンシからは、今年のヨーロピアンを制したマルセロ・ティノコやジョナサン・サタヴァといった強豪もエントリーしている。

さらに、GTチームからも一昨年の準優勝者ヴィトー・オリヴェイラ、今年のブラジレイロでオターヴィオ・ソウザを下して優勝しているジェイミー・カヌート、ヴィトー・シウヴェリオという強豪3人がエントリー。こちらもバッハの覇権を脅かす有力候補だ。

加えて、今年のヨーロピアンを制したジョッシュ・ヒンガー(アトス)、マンシャー・ケラ(ズィニス)ら強豪が群雄割拠しているこの階級に、日本から勇躍参戦するレアンドロ・クサノ(オーバーリミットBJJ)の健闘にも期待したい。ちなみにクサノは今年のジャパニーズ・ナショナルズの無差別級にて、世界的強豪キーナン・コーネリアスと対戦。最後は締めで敗れたものの、タックルで喰らい付き続けてコーネリアスのバランスを崩し、ヒザの負傷に追い込んだ(本人に害意がなかったのは明らかだが)根性の持ち主だ。

そのクサノ、初戦の相手は上に挙げたジョナサン・サタヴァとなっている。足関節で世界を驚かせたい。

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