【WARDOG26】ダニエル・シウバ✖八木敬志が暫定ウェルター級王座を賭けて対戦。レアンドロ・クサノも
【写真】このベルトをきっかけに飛躍を果たすことがあるのか。暫定王座決定戦に出場するゴメスと八木(C) WARDOG
25日(日)、大阪市港区の弁天町世界館で開催されるWardog26の全容が明らかとなっており、興味深い暫定王座決定戦が組まれている。
同大会でダニエル・ゴメス・ダ・シウバ✖八木敬志の間でWardog暫定ウェルター級王座決定戦が行われる。今回暫定王座決定戦が組まれるのは、柿原勇気代表によると「正規王者チョモランマ1/2選手が世の中の情勢を含め、県独自の発令した注意警報により福井県外で試合をすることが困難なため、当人やジムの代表と協議をかさねた結果、暫定王者を冠することに決定」したとのこと。
新型コロナウィルス感染状況が終息といわずとも、一定の見通しが立てば今回の試合で勝利した暫定王者と統一戦を戦うことになる見込みだ。
ダニエル・ゴメスはMMA戦績9勝6敗1分で、ブラジルはサンパウロ出身のファイターだ。Costa Combatという大会で2階級を制し、9つの勝利のうち7試合が一本勝ちのゴメスは、チーム・ダニエル・ピッチブルという自らのチームを持ち、当時はアンデウソン・シウバ デミアン・マイア、ヴィクトー・ベウフォートらと練習したこともあったという。
日系ブラジリアンの夫人とともに来日し、当初が静岡のカルロス・トヨタ門下=ハードノックスに所属していたが、仕事の都合で滋賀県に引っ越すとブラジリアン・コミュニティは当地にも存在していたが、MMAの練習場がなかなか確保できなかったという。
そこでゴメスは元Wardogバンタム級チャンピオンの神野翼の下を尋ね、ブラザーフッド滋賀チームを甲賀市に起ち上げ、現在は日本人とブラジル人を合わせたチームを引っ張っている。
昨年3月の「GRACHAN 44 x BRAVE FIGHT 22」でエドモンド金子に判定負けを喫しているが、ゴメスは「92キロから72キロまで落として、体調不良だった。あれが自分の実力だとは思わないでほしい」と言っている。
「八木選手についてはリスペクトはしているけど、キャリアが違うので私が勝つ」と言い切ったゴメス。対する八木は、ラグビープレイヤーとして中学時代に京都府代表になり、後に地下格闘技とボディメイクの大会に並行して出場、THE OUTSIDERで活躍してきた。
今回の暫定王座決定戦に関して「対戦相手のダニエル選手に対しては、何の感情もないです。試合に勝つだけです」と言っているという。
また今大会にはウェルター級2回戦で草野レアンドロが出場し、輝也と対戦する試合も注目だ。小川柔術時代から活躍し、自らの城=草野道場を立ち上げてからも2016年にJBJJF主催第1回全日本マスター柔術オープンで二階級制覇を成し遂げ、アジアでミディアムヘビー級3位。2017年にはジャパニーズ・ナショナル無差別級3位、ムンジアルに出場。昨年の全日本マスターオープンのマスター1無差別級を制しているクサノは、Wardogではグラップリング戦に出場し腕十字で完勝している。
WardogでのMMA出場は初めてとなる38歳、関西の小径ケージ大会から本格的にMMAにチャレンジしていくのか。楽しみなクサノの参戦だ。