【Wardog26】エキサイティング柔術MMA。レアンドロ・クサノが100%ファイトで輝也に腕十字で勝利
【写真】積極的に攻めたことでピンチもあり、一本勝ちもできたクサノ。よりウェルラウンダーとの対戦が楽しみだ (C)WARDOG
25日(日)、大阪市港区の弁天町世界館でWARDOG CAGE FIGHT26 が開催された。ここでは日本の柔術界で活躍し続けてきたレアンドロ・クサノと輝也の一戦を振り返りたい。
<ウェルター級/5分2R>
レアンドロ・クサノ(ブラジル)
Def.2R0分55秒by 腕十字
輝也(日本)
ワンツーを当て、パンチのラッシュをクサノがいきなり仕掛ける。ケージに詰まり連打を受けて腰が落ちた輝也が組みに行くが、これを切ったクサノがさらにパンチを重ねる。クサノはシングルと同じタイミングでヒザを入れるが、怯まず立ち上がった輝也が右アッパーを返す。クサノの右オーバーハンドにシングルに出た輝也だが、切れてバックからパンチを受ける。
輝也は立ち上がって胸を合わせると、パンチを被弾してもローを蹴り、組まれ際にボディを打っていく。組んでケージに輝也を押し込んだクサノは、左エルボーを当てて離れるがかなりスタミナを消耗している。それでもボディを殴られながら、組んでテイクダウンを奪ったクサノはマウントからバックマウントを取る。後方から鉄槌、エルボーをクサノが入れ腕十字の機会を伺う。輝也は胸を合わせ、同時に起き上ったクサノをシングルレッグでリバーサルに成功する。
スタンドで待ち受けて、ブレイクを待った輝也はボディ、アッパーと打撃で攻勢に。
明らかにスタミナがなくなったクサノは、オーバーハンドから組んでテイクダウンを決めバックマウント。パンチ、カカトを太腿に落とし時間に。攻勢点としてはクサノだが、スタミナのロスを考えると輝也にも勝機のある初回となった。
2R、右を当て、輝也をケージに押し込んだクサノが左右のフックを打ち込む。両ワキを差した輝也はヒザにボディを入れる。クサノは左腕を差し返して離れると、右ローからシングルレッグで倒し、ダイレクトにマウントを取る。
背中を見せるように逃げてしまった輝也の左腕を取ったクサノは、右の鉄槌を落として右足で頭を越え──腕十字へ。左腕が伸び、勝負は決した。
アグレッシブな打撃、組み技の強さは圧倒的だったクサノだが、全力ファイトが仇となり失速する場面も見られたが、最後はしっかりと柔術家らしい勝ち方をした。