【UFC211】アルバレスが反則のヒザ蹴り3発もノーコンテストに……。ポイエーは納得し、再戦要求
<ライト級/5分3R>
エディ・アルバレス(米国)
NC 2R4分12秒
ダスティン・ポイエー(米国)
エディ・アルバレスの復帰戦は、ポイエーと。打ち合いを期待されたプレリミ・メインで、ポイエーがロー、左ミドルを見せる。続いて左ミドルを入れたポイエーに対し、アルバレスは右フック。ポイエーは左ミドルを続け、アルバレスの前進を許さない。アルバレスは右ローを返したが、左を被弾しバランスを崩す。
ポイエーは引き続け左ミドルを蹴り、左ローにつなげる。アルバレスはワンツーから右ハイもポイエーがブロックする。接近戦でも右フックを当てたのはポイエーで、さらに左ストレートも当てていく。左ミドルで右を殺されているアルバレスは、それでも左から右、そして右アッパーを見せる。左ミドルに続き、左ストレートを伸ばしたポイエーにアルバレスは右ストレート、そしてスピニングバックフィストを狙った。
2R、アルバレスは右フックを入れてダブルレッグへ。ポイエーはハイエルボーギロチンで迎え撃つも、アルバレスが頭を抜く。ケージにポイエーを押し込んだアルバレスは細かいパンチを打って離れる。ポイエーは右ジャブを当てて、左ミドル。左フックは空振りになったポイエーだが、右ショートアッパーを入れる。左ミドルで一瞬、動きが止ったように見えたアルバレスは、左を被弾して足が泳ぐ。
ポイエーは連打から左ハイ、フラフラだが倒れないアルバレスのフックをかわして右から左フックを打ち込む。両者の拳が当たる距離の打ち合いは、何が起こるか分からない──アルバレスがボディを入れ、連打で反撃に。ここで組んだアルバレスをギロチンで捉えたポイエー。アルバレスは背中をつけてエスケープすると、打撃戦からついにテイクダウンに成功する。
がぶられたポイエーは右手をマットにつけた状態にあったが、アルバレスが2度に渡りヒザを顔面に入れる。さらに両手とヒザをマットに着いた状態でヒザを当てていったアルバレス。試合は中断される。テキサス州は新ルールを導入していないため、最初の2発のヒザ蹴りが既に反則。最後の一発は新ルールですら反則だ。レフェリーのハーブ・ディーンは、ここでポイエーの試合続行不可能を受けて、終了を宣言する。
結果、レフェリーのハーブ・ディーンは不可抗力と判断しノーコンテストが宣言されたが、アルバレスの反則負けになって然り。ケージのなかで問題のシーンのリプレイを両者に確認させてコメントを求めると、アルバレスは「僕はダーティファイターじゃない。ダスティンに謝りたい」と言えば、ポイエーは「彼にブーイングするな。彼はチャンピオンだ、もう一度やろう」とシャウトし大声援を集める。
反則を謝罪したアルバレス、ファンも両者のスポーツマンらしい態度に拍手を送ったが、再戦云々とは別に──結果はアルバレスの反則負けになるべきだろう。