【UFC210】テイクダウン狙い→離れた際に右を当ててダウン奪ったウスマンが、ストリックランドに圧勝
<ウェルター級/5分3R>
カマル・ウスマン(米国/11位)
Def.3-0:30-26.30-26.30-27
ショーン・ストリックランド(米国)
左から右を大きく振るうウスマン。回って左を被せていくストリックランドに組んで、サイドバックに回ったウスマンがヒザ蹴りを後方から入れる。ヒザをマットについて、顔面へのヒザを防ぐストリックランドだが、ヒザが浮いたところで顔面にヒザを受ける。胸を合わせたストリックランドが引き込むように簡単に下になり、直後にヒールフックを狙う。ウスマンはしっかりと足を抜いた右のパンチを打ち下ろす。
引き続き右パウンドとエルボーを入れるウスマンは蹴り上げにも、腰をコントロールしてストリックランドを立たせない。ストリックランドの十字狙いも苦も無く防いだウスマンが、初回を取った。
2R、テイクダウンのフェイクからパンチを打ち込むウスマン。ストリックランドは後手に回る展開が続く。左から右を入れたウスマンは、ケージに住まったストリックランドに対しプレッシャーを強める。シングルから組み付いたウスマンは、テイクダウンからの離れ際に右を当ててダウンを奪う。ディープハーフのストリックランドを殴り、アームロックを狙ったウスマンは足関節狙いを防ぎ、バックを取る。ハーフガードに戻したストリックランドは後方回転で亀の態勢に。残り30秒で試合がスタンドに戻るも、ストリックランドは明確な反撃はできなかった。
最終回、インターバル中に左目のドクターチャックを受けたストリックランドに対し、ウスマンは構えを替え、テイクダウンを織り交ぜてパンチを当てていく。ウスマンはテイクダウンに成功しパウンド&鉄槌を連打し、試合は一方的な展開に。残り2分でストリックランドは立ちあがるが、左目は見えないのか右のパンチを被弾し続ける。回って距離を取るストリックランドに詰め寄るウスマンが、左から右とワンツーを入れる。最後に左フックを振るっていったストリックランドだが、クリーンヒットはなくタイムアップに。
30-26を付けたジャッジが2人、ウスマンの圧勝に終わった。「俺は違うレベル」というウスマンは、キム・ドンヒョンとニール・マグニーの名前を挙げた。