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【PJJC2017】サンパウロ発、嶋田裕太「強くなるためにここに来る」

Yuta Shimada【写真】サンパウロで充実の日々を過ごした嶋田裕太 (C)MMAPLANET

パン柔術に黒帯として初めて出場を果たした嶋田裕太。初戦はレネ・ロペスに勝利し、2回戦でジョアオ・ミヤオに6‐0で敗れた。


ミヤオの下攻めに渡り合い、パスを許す気配もなかった。同様に下になったときにはポイントを取れず、場外ブレイクに持ち込まれた。黒帯の世界トップを戦ったのち、嶋田は4年振りにサンパウロのアリアンシを訪れた。

そこで嶋田に起こった変化を――ブラジルより本人の言葉で伝えたい。

嶋田裕太
「パン選手権、2回戦敗退という結果は非常に悔しいですが、外国の黒帯選手に勝利することができたのは自信となりました。初戦の相手は僕が2013年のムンジアル決勝で負けた選手に最近勝っていて、なかなかの実力者だったと思います。

後半ワンスイープ狙いの選手に対する戦法を考える必要があると思いました。ロペスは積極的ではなく、のらりくらりと試合中盤まで時間を過ごし隙がない。そんなやりにくさを感じました。

そして後半に差し掛かった時にスイープを献上してしまい、まんまと相手の術中にハマってしまったと反省しています。同時にスイープでバランスを崩されている間、ギリギリ耐えられる可能性もあったのですが、それでアドバンテージを取られて再びガードをとる相手と対峙するのは厳しい、と考えることもでき、下になりながらすぐに良い形でガードのセットアップに切り替えることができました。

ポイントを取られたのを確認し、スイープをし返してなんとか勝てました。相手のプラン通りに戦ってしまい、このような戦術の選手は少なくないので、今後の課題として改善に取り組みます。

ジョアオ・ミヤオにも自分の柔術が少し出せて、日本でやっていることは間違っていないと感じました。ただし、強度や量が足りないので帰国したらすぐ取り組み方を改善するつもりです。

今回アリアンシ・サンパウロに来た目的は、友達に会うため、というのが半分ありました。友達といっても遊び友達ではなく、アリアンシ・サンパウロ所属の選手たちのことです。2013年4月にこのジムに訪れて以来、海外で試合や練習するときはアメリカに行っていたので、お世話になった人たちに久しぶりに再会したいと思っていました。

なので皆と再会できたら、半分はブラジルに来た目標が達成できて――次に来るのは、また会いたくなったらかなと考えていました。ただし、4年ぶりにクラスに参加して、来年も必ず来ようという想いに変わりました。

ここには多種多様な柔術家がいます。ることです。ファービオ・グージェウ仕込みの重厚な力強さを感じるベテランや、マイケル・ランギをコピーしたようなスパイダーガード使い、ルーカス・レプリを感じさせるパス巧者。ブルーノ・マルファシーニを思わせる身体能力を持つ若い選手など、本当に十人十色です。

柔術家としてのスタイルが非常にバラエティに富んでおり、皆が皆、各々のスタイルに自信を持っており、堂々としています。何より、軽量級の選手が多い米国で練習をしていて、自分と同階級が少ないと感じていました。

しかし、アリアンシ・サンパウロでは毎クラスに自分と近い階級の選手が5人前後はいますし、日本人のような体格の持主から、まるで違う手足の長い体型の選手まで、ファイトスタイルだけでなく肉体的な特徴も様々です。結果、練習がとても試合をイメージしやすく、常に緊張感を持って稽古に臨むことができました。

これまで自分が最も強くなれる場所は、ニューヨークのマルセロ・ガウッシアのアカデミーだと思ってきました。ほぼ全ての生徒がマルセリーニョの動きをするということで、長年マルセリーニョに憧れている僕にとって、自分のスタイルを磨き上げるにはベストな空間です。

ただし、大きな選手が多く、自分を除く最も小さい選手がジャンニ・グリッポだということが何度もありました。ここ数年の練習を振り返ると、自分の得意分野の強化に費やした時間が多かったと思います。これはこれで必要なことのはずですし、今後も続けます。

同様に今回アリアンシ・サンパウロに来て、色々なタイプの選手とシチュエーションスパーを繰り返し、好きなポジション以外の部分の全体的な底上げが必須だと感じました。知らない技、受け慣れていない技は掛かってしまいます。仕掛けられることで学び、反省し、試合に活かせることができると感じています。

自分のスタイルを磨くニューヨーク、実戦を想定したトレーニングができるサンパウロ。強くなるために、来年も必ずここに戻ってきます」

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