【PXC56】芦田崇宏のチャンレンジは、JJ・アンブローズの組み力&ギロチンに屈する
<PXCライト級王座決定戦/5分5R>
JJ・アンブローズ(米国)
Def.4R by ギロチンチョーク
芦田崇宏(日本)
トレヴィン・ジョーンズが体重を落とせず、ベルト返上となり消滅したPXCバンタム級選手権試合に代わり、メインとなったライト級王座決定戦。スクランブル出場の芦田はまず右ローを連続で蹴っていく。アンブローズは左から右を振るって前に出て組みつくと、がぶりからグラウンドへ。前方に崩されそうになる芦田は、手首を掴んで立ち上がろうとしたが、なかなかマットについたヒザを挙げることができない。サイドバックに回ったアンブローズは、ワンフックでバックを制する。
腰をずらし、亀になった芦田だが立ち上がることができず、パンチを被弾する。アンブローズがレッグスプリットの態勢になると、芦田が勢いをつけて立ち上がる。すぐに呼応しバックを制したアンブローズが再び寝技に持ち込む。背中を取られたまま芦田は立ち上がるも、腰をコントールされてテイクダウンを奪われる。ついに背中をマットにつけた芦田に、アンブローズはハーフからギロチン。これを防いだ芦田だったが、下になったまま初回終了を迎えた。
2R、左ジャブを伸ばし左ローから前に出たアンブローズ。芦田は距離を取って、右ジャブ&右ローで詰めていく。左で飛び込んだ芦田を再びがぶってバックに回ったアンブローズが後方からパンチ&鉄槌を打ち込む。バックを許すのを嫌がった芦田はシッティングガードも、潰されて背中をマットにつけさせられる。ブリッジからトップを取り返した芦田がパスからサイドへ。背中を預けて立ち上がったアンブローズに、芦田は後方から顔面にヒザ蹴りを狙う。
離れた芦田のダブルレッグを切ったアンブローズはスクランブルのなかでサイドバックを取る。後方への左エルボー、細かいパンチを入れる芦田をアンブローズが組み伏せるような形でラウンドを終えたが、ヒジが当たったか流血が見られる。
3R、右ミドルハイを見せたアンブローズ、続いて右ミドルを蹴っていく。芦田の左ハイは距離が合わず、左ストレートで前に出て組む。自ら離れた芦田はシングルレッグも、アンブローズがギロチンからスイープでトップを奪う。ハーフから勢いのあるパンチを繰り出すアンブローズ。芦田のブリッジをすかして、バックに回り込む。アンブローズは右を連打し、正対してきた芦田をがぶってクォーターネルソン、そしてバックへ。
芦田にシングルを狙わせてがぶるアンブローズが執拗にバックコントロール&パンチを続ける。芦田は引き込み、バタフライガードもアンブローズは腰を切ってトップに居続けた。
4R、アンブローズは右ハイ、左サイドキックを見せる。芦田はここもテイクダウンを狙うが、アンブローズはギロチンで切って落とし一本勝ち。芦田は果敢な一階級上の王座挑戦も完全に組み負けた。「グアムがどれだけ強いか世界に示す。今後? 明日が家内の誕生日だからディナーで祝うよ」と新王者は語った。