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【UFC209】劣勢のアルカンタラが、ヒザ十字でサンダースを下す

<バンタム級/5分3R>
ユーリ・アルカンタラ(ブラジル)
Def.2R3分13秒by ヒザ十字
ルーク・サンダース(米国)

アルカンタラが左を伸ばし、押し倒すようにテイクダウン。スクランブルで上を取ったサンダースはスタンドでアルカンタラを待ち受ける。そのアルカンタラの左を受けそうになりながら、左を当てるサンダース――リーチで劣るが、果敢に踏み込んでパンチを勝負を挑む。目を気にして左に回るアルカンタラは近距離でもパンチが大振りだ。と、サンダースは蹴り足を掴んでテイクダウンを奪うと、背中を取って勢いのあるパンチを連打する。

亀の態勢でパンチを被弾するアルカンタラ。サンダースはしっかりとボディ・コントロールができており、キムラも潰してパンチ&鉄槌を続ける。右を受け続けるアルカンタラは、ケージ際でも立ち上がることができずヒジを打たれる。残り1分、後方からパンチを続けるサンダースはヒジも巧みに使うが、片ヒザをついているアルカンタラにヒザ蹴りを入れてしまう。新ルールでも反則のヒザ蹴りにサンダースにペナルティ、-1Pが与えられる。再開後、左フックを当てたアルカンタラだが、ふらつきながらコーナーに戻った。

スコア上はイーブンの状態で始まった2R。まずテイクダウンを狙ったサンダースは、スタンドに戻っても左フックを入れる。引き込んだアルカンタラはヒールフックからトップを狙ったが、サンダースはすぐに反応して立ち上がる。ここでヒザを受けたアルカンタラはしゃがみこんでボディにヒザ、パンチを受ける。それでも起き上がってダブルレッグを狙ったアルカンタラだが、サンダースはバックコントロールへ。アルカンタラは前転からヒザ十字、体を捩じってエスケープを図ったサンダースだったが、右足が伸びると観念したようにタップ。

攻められ続けたアルカンタラだったが、文字通りの大逆転勝利。勢いのある攻撃を続けたサンダースの一瞬の隙をつき、関節技の怖さ&可能性を再認識させたアルカンタラは「ああいうヒザは練習中にもよく受けているから。僕は柔術の黒帯だし、いつも関節技を練習している。次はできればブラジルで試合がしたい」と試合を振り返った。


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