【UFC208】リック・グレンが初回の劣勢を跳ね返し、スプリットでノヴァーから逆転勝利
<フェザー級/5分3R>
リック・グレン(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.27-30
フィリップ・ノヴァー(米国)
ブルックリン在住のノヴァーに大きな声援が集まる。長身でサウスポーのグレンに右ストレート、左フックからの右ハイというコンビネーションを繰り出したノヴァー。グレイの左ハイを防いで、右ミドルを入れる。直後にノヴァーは左ハイをグレンの右側頭部に蹴り込み、動きが止ったところで左の追い突き。両足が揃ったようなステップで前に出て、右を被弾したグレンは動きが遅い。
対して、ノヴァーは左サイドキックで突き放し、自らの距離を維持する。レンジの外から踏み込んでパンチ、キックを放つノヴァーにグレンが左ストレートを当てる。ラウンド終了間際に組んでバックに回ったグレンだったが、初回は明らかに落とした。
2R、前に出るグレンはカウンターを浴びて、距離を詰め切ることができない。ノヴァーはグレンの左ローに組みつくが、ここは倒せずすぐに放れる。逆に距離を詰めてクリンチからダブルレッグを仕掛けるグレンは、右腕を差し上げてボディロックから前方に崩しにかかる。ケージを背にして防ぐノヴァーが右ヒザを2発、グレンの顔面に蹴り込む。グレンもヒザをボディに入れて離れた。
距離を掴んできたグレンはノヴァーの左ハイの直後に踏み込んで左ストレートを当て、首相撲に取られてヒザをボディに連続で突き上げる。最後はヒジを打ち合った両者、グレンが持ち直したラウンドとなった。
最終回、ノヴァーが左サイドキック&左ハイを繰り出す。グレンは左ジャブを当てられても、左ミドルがワンツーを積極的に前に出る。さらに右ジャブを届かせるようになったグレンは左ローもタイミングよく当てる。続いて左ミドルを被弾したノヴァーは左ハイからスピニングバックフィストを見せる。直後に組みついたグレンはケージにノヴァーを押し込みダブル、シングル、ボディロックと矢次早に仕掛けるが、ノヴァーの防御力は高くレフェリーがブレイクを命じる。
グレンはノヴァーの左に組みつき、首相撲&ヒザ。ノヴァーはエルボーを返し、倒れない。残り1分、グレンは左ストレートの直後に右を放ち、ワンツーを当ててクリンチへ。フットスタンプを続けるグレンにノヴァーが首相撲からヒザを狙う。この一本足の状態をついて崩しからノヴァーに尻餅をつかせたグレンは、立ち上がってきたところで首相撲に捉え、ヒザ蹴りでラウンドを締めくくった。
初回はノヴァー、2&3Rはグレンのように見えたファイトは最初のジャッジは30-27でグレンだったが、残り2名は29-28でグレンの勝利を支持した。