【BFC】ウェルター級準決勝、ドミニカ人ファイターに注目
ライト級&フェザー級の準決勝を終えたベラトールFCファーストシーズン。第7週目となる15日(金・現地時間)のイリノイ州シカゴ、アラゴン・ボールルーム大会では、ウェルター級のセミファイナルが行われる。
【写真】一回戦では無敗のフランス人ファイター、ノーマン・パライシーを寄せ付けなかったベテランのデイブ・メネー (C) Keith Mills
他の3階級と比較すると、ややタレント不足の感がしないでもないウェルター級の本命は、元UFC世界ミドル級王者デイブ・メネーだ。長らくミドル級で戦っていたが、ウェルター級に落としたことで、全盛期を彷彿とさせる技の切れを見せる。
メネーの対戦相手は、ノーマークだったドミニカ人MMAファイターのオマル・デラクルズ。だが、キャリア6戦目(4勝1敗)のデラクルズと、56戦(39勝15敗2分)のメネーでは経験の差はいうまでもない。
【写真】ドミニカ人ファイターに注目が集まるのもベラトールならでは (C) Keith Mills
テコンドー黒帯で、ドミニカ人唯一の黒帯柔術家アブラハム・タバルの紫帯というデラクルズだが、「このトーナメントで、ドミニカ人ファイターの強さを証明したい」とモチベーションは高く、そこが最大の強みになっている。
生まれ故郷サントドミンゴの大学で医学を学びながら、この国で唯一のMMAジムを開いたというドミニカの誇り――、彼の頑張りだか母国のMMAが発展しているとなれば、初戦に続く大番狂わせも期待できる(かも)。
もう一つの準決勝は、ライモン・グッドと、メキシコのハードパンチャー=ホルヘ・オルティスの対戦となる。NYのスパニッシュ・ハーレムで、ドラッグやガン、ギャングに囲まれながら成長した彼は、ハイスクールを卒業後に士官学校に進み、そこで格闘技に目覚めた。
【写真】自身あるいは家庭の不幸、更生、ベラトールの選手の背景にはMMAで人生を切り開くというケースが多く、ライモン・グッドもその一人だ (C) Keith Mills
日本でも空手の修行を積んだことがあるダニエル・シュルマンを師と仰ぎ、タイガー・シュルマンMMAでトレーニングを積んだグッドは、ニュージャージーのリング・オブ・コンバットでキャリアを重ね、07年にはIFLに出場。6月に日本の宇良健吾と対戦するマイク・ドルセ(TUFシーズン7出場)を下すなど、7勝0敗となりエリートXCと契約を結ぶ。
その初戦でポール・デイリーと対戦予定だったが、同プロモーションの活動停止により、ベラトールを戦場に選ぶ。そんなMMAワールドが注目し始めていた実力者との準決勝に挑むホルヘ・オルティスは、打撃主体だが寝技もこなすファイターで、メキシコのファイター全般にいえることだが、レスリングに課題を残す。
アンダーカードでは、ベラトール3で予定されていたMMAデビューが流れたブランドン・ベラ夫人ケリーが出場し、レシュリー・スミスと対戦。ミルコ・クロコップのUFCデビュー戦の相手と務めたエディ・サンチェスも出場する。
■Bellator VII 対戦予定カード
<ウェルター級準決勝/5分3R>
オマル・デラクルズ(ドミニカ共和国)
デイブ・メネー(米国)
<ウェルター級準決勝/5分3R>
ライモン・グッド(米国)
ホルヘ・オルティス(メキシコ)
<ライト級/5分3R>
トロイ・ガーハート(米国)
ロレンツォ・ボルゴメオ(イタリア)
<ヘビー級/5分3R>
エディ・サンチェス(米国)
ジェイ・ホワイト(米国)
<ライト級/5分3R>
アロンソ・マルチネス(メキシコ)
ヴィクトー・メサ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ジェシー・フアレス(米国)
マルセロ・アルファイア(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
アンソニー・ラプシュレー(米国)
ライアン・ウィリアムス(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ジェイコブ・ボルクマン(米国)
ケビン・カナビジャン(米国)
<女子バンタム級>
ケリー・ベラ(米国)
レシュリー・スミス(米国)