【Glory36】ヴァンスースト、Glory初の女子世界王者に
<女子スーパーバンタム級GP決勝/3分3R>
ティファニー・ヴァンスースト(米国)
Def.5-0:30-27.30-27.30-27.29-28.29-28
アメル・ディービー(フランス)
イシス・ファービックをディービーとジェシカ・グラッドストーンを下したヴァンスーストの間で組まれた女子スーパーバンタム級GP決勝=初代王座決定戦。左ローを蹴るディービー、ヴァンスーストも右ローを返す。ジャブと前蹴りで距離を測る両者、ヴァンスーストが右ハイを見せる。リーチに勝るディービーが右ストレート、前に出て左ヒザを狙うもヴァンスーストも左ハイに続き、右ストレートをヒットさせた。
2R、左ストレートから左ローを入れたヴァンスースト。続いて左ジャブから右ストレート、左ジャブ、前蹴りとヴァンスーストが試合をリードする。ディービーの前進に左フックを合わせようとするヴァンスーストは、サウスポーにスイッチしてなお右ミドル。オーソに戻して右ストレートを伸ばす。ディービーのローをカットし、自らローを蹴りこむなど制度でヴァンスーストが上回った。
3R開始直後にディービーがワンツー、前に出て左ローを蹴っていく。その左ローから上への攻撃につなげたいディービーとスピニングバックフィストとヴァンスーストのスピニングバックキックが交錯。ヴァンスーストのローの蹴り終わりに右を伸ばすディービーが、この回は前に出るシーンが目立つ。蹴り足を掴まれて倒れたディービーは、起き上がって右ストレート。ヴァンスーストの右フックを受けても、左フックを放っていく。右に回りながら右ストレートを狙うヴァンスーストだが届かず、左ハイに右ストレートを打っていったディービー、ここでタイムアップとなった。
初回がややヴァンスースト、2Rは完全にヴァンスースト。最終回はディービー優位という展開を終え、ジャッジは5人揃ってヴァンスーストを支持。GLORY初の女子世界王者はティファニー・ヴァンスーストが戴冠、米国人が初の栄冠を手にしたことが過去3年のGloryが果たしたキックボクシング界での功績かもしれない。